老いる雑感(27)  体力・気力・意欲と日常生活ににおける一挙両得の試み

  一挙両得、一石二鳥いう言葉がある。一挙両得は、 一つの事をして二つの利益を得ること。一石二鳥は、一つの石で二羽の鳥を撃ち落とすという意味から、一つの事をして、二つの成果を得る喩えで使われる場合が多いようだ。

 私は、自分が80歳を超えて、少しづつ体力・気力・意欲が減少していく中で.、次の考えのもとに日常生活で実行することにしていることがある。  

   これを一挙両得とか一石二鳥と言ってよいのかどうか分からないが適当な言葉が見つからないので、使ってみることにした。

 現在、毎日ブログを書いたり、シニアクラブの会長や花の会の代表をしていることから、公私にわたり、毎日を忙しく過ごしている。見かけは元気そうであるが、他の後期高齢者と同じで人並みに、数量は僅かであるが薬も飲んでいる。結構忙しい日々では、足が痛いの、腰の調子が悪いのと言っている暇がない。結果的にはこれが元気の源になっているように感じているから人生は分からないものだ。 

1.生かされた命を有効に役立てる

 両親は、82~83歳で亡くなったが、今や母を越え父を越えようとしている。70歳代で、心臓の心房粗動でカテ-テル手術、さらにがんに罹り左腎臓と尿管摘出手術と膀胱がん手術の2回を経験したことから、これを転機に「生かされた命」であることを悟り、命ある限り毎日の生活を一層有効に使い、過ごしたいとの考えが、従前に増して強くなった。

 個人的な趣味などを楽しむことはもとより地域社会で役立つことがあれば、積極的にお手伝いをすることにしている。これらは、自衛隊を定年退職後やってきたことでその延長上にあり、ごく自然体で今日まで引き継いでいる。

 人間には寿命というものがある。これは各人違うものだが、実際はその時にならないと分からないものだ。最後になって、自分の寿命はここまでだったのかと知ることになる。自分の運命や寿命など分かるわけがないから、それまではできる範囲でやれることをやってみることになる。

2.自分に与えられた役割を果たす

 人は、学校を卒業して、社会人として、職業人として仕事を持ち、家庭を持ち、子供を育てる道をたどることが一般的であろう。

    定年で社会的な使命を終えた後を、どのように過ごすかは、各人の人生観によっその歩みは異なるものだ。そこには定形はなく、どれがよくてどれが悪いといったものはない。まさに定年後の人生航路は各自の選択である。

 私は、人生の活動期を国家防衛の任についたことから、最後の居住地においては、地域社会に役立つことがあれば、役立ちたいと考えてきた。

   自衛隊OB組織である隊友会支部長等の役員、郷里鳥取県の浜松鳥取県人会会長、地域の自治会長、シニアクラブの会長、花の会の代表等に推され、その役割を果たしたのも自分に与えられた役割を果たすという考えに基づく信念からであった。やるからには形式的な役柄ではなく、悔いのない実質的な活動を心掛けてきた。

 この間、心房粗動やがんなどの大病に直面したが、自分に与えられた役目を放棄することなく、乗り切れたのは、副会長等の皆さんの協力支援のお陰であった。感謝してもしきれないものがある。そのことが感謝と報恩の気持ちをさらに強くし、自分の心を奮い立たせてくれたように思う。

 地域社会における自分に与えられた役割を果たすことが、一方では、自分の心身に活力を与え、がんから立ち上がることができたように感じている。今日の元気と健康は、自分に与えられた役割を果たすことによる一挙両得の賜物であるように思う。 

3.シニアクラブ等の役割活動が運動と健康につながる 

 シニアクラブ等の会長や代表者をしていると、どんなに小さな組織でも結構忙しいものだ。上はトップとしての指揮統率の役目から皆さんの様々な世話役である。

   狭い町内であってもできるだけ車を利用せず、急ぐときは自転車、余裕があれば歩いて用事を足すことにしている。

 要務連絡、会報等の会員への戸別配などは、徒歩で歩いて回ると2時間ぐらいで完了することができるものだ。情報連絡紙の配付に、歩くということを付加すると、行き先と目的が明確であり、意識することなく、ウオ-キングの役割を果たしている。

   ウオ-キングだけを日課の中に設定すると、義務化してくるが、これだと用件を足しながらウオーキングをすることになり、一挙両得である。

 大上段に、運動というと、ついついトレパン姿につながっていくが、「身体を動かすこと」と軽るくとらえれば、日常生活のすべてが対象となるものだ。さらにに用事をこなす時に、もう一つのことを加えると二つ以上のことを同時にこなすことになり、自然体でより多くのことができる。ときには一挙三得につながることもある。

4.ブログ書きや報告文書作りが頭の体操につながる  

   このブログも、書くことは考えをまとまることであり、頭の体操でもある。単なる所感であれば思いつくままをまとめれば良いが、多くの場合は、資料を収集・整理・分析・評価してまとめることがある。また、パソコンやスマホを使って書くことになる。

    その点では、ブログづくりは頭の体操であり、パソコンなどの操作につながり、あらゆる情報に接することになる。まさに一挙三得と言えるかもしれない。

   シニアクラブなどの組織体においては、諸活動とともに日常的に諸報告が求められ文書を作ることがある。

    これらは、現職時代は幕僚勤務において、文書作成は日常茶飯事のことであったことから、特に抵抗感がない。役立てることに感謝しているとともに、当然のこととして受け止めている。

 老いる雑感として、体力・気力・意欲と日常生活における一挙両得の試みを記したが、これも現在元気に毎日を過ごせるからである。今の元気がどこまで続くか、明日のことはわからないのに、不確実なのに、元気なことを言えるのもこれまた人生である。

   午前2時間ほど健康広場でグラウンドゴルブした。めったになことであるが、3回もホ-ルインワン(トマリ)が出て気分がよかったせいかもしれない。