1. 「がん患者と体験者の悩み」アンケ-ト結果の記事
今朝の新聞各紙は、台風18号の影響による大雨で関東や東北で記録的な豪雨が続き、茨城県常総市で鬼怒川の堤防が決壊し、甚大な被害状況が発生した。一面の写真など自然の猛威の恐ろしさを改めてに思い知るばかりである。被災地の皆様にお見舞い申し上げます。被害からすると、私の関わるコスモスなど花畑の被害などたかが知れている。
こうした報道の中で、産経新聞静岡地方版に静岡がんセンタ-山口建総長らの研究チ-ムの調査「がん患者と体験者の悩み」アンケ-ト結果の記事が掲載されていた。
がんとの闘いを続けている一人として、関心を持って記事を読んだ。先般も安倍総理大臣が、国のがん対策、特に患者の就労支援のほか予防や新治療薬の開発、仕事と治療の両立などを主眼とした「がん対策加速化プラン」の年内策定を指示したことが報ぜられており、社説・主張などでその促進を取り上げていたメディアもあった。
これによると、がん患者らの悩みは、10年前に比べて再発の不安を中心とした「心の悩み」の割合が減った一方、抗がん剤の副作用などの「身体の苦痛」が増えたことが指摘されていた。がんを患ったものしか分らない心の身体の痛みであるだけによくわかる。
《 27.9.11 産経新聞朝刊静岡版「がん患者と体験者の悩み」アンケ-ト結果の記事 》
2. がん対策加速化プランの策定に向けて
本年8月26日の日本経済新聞によると、「厚生労働省は26日、年内に作成する予定の「がん対策加速化プラン」の概要を公表した。日本人の2人に1人が生涯に1度は経験するがんの対策として、がん検診の受診率アップを図り、患者の就労や在宅療養を支援することが柱。
国立がん研究センターは、2015年に新たにがんと診断される人は98万2100人、がんで死亡する人は37万900人に上ると予測している。6月に東京で開かれたがんサミットでは、塩崎恭久厚労相が、がんの死亡率の抑制やがんとの共生などを目的に加速化プランを年内にまとめることを表明している。」と報じた。
そこで、ネットでがん対策の概要と将来方向について知りたいと思って調べてみたら、全体像をつかむのに役立ち一番分かり易かったのは、図表でまとめた国立研究法人国立がん研究センタ-理事長堀田知光氏の「がん対策加速化プランの策定に向けて」(堀田参与提出資料)であった。
現職時代指揮官へ策案を提示する場合、よく一表にし、一目瞭然、短時間に的確に理解してもらうために知恵を絞ってポンチ絵など毎度作成したものである。その点からすると全体像を理解・納得する資料として好適であることからその一部紹介する。
「第10回健康・医療戦略参与会合平成27年7月7日 堀田参与提出資料」から出典
「がん対策加速化プランの策定に向けて」