神原町花の会・花美原会(102)   花畑の環境美化(草取り)

1.     花畑の環境美化問題

    花を観るのは好きだ。大規模な花畑に行くとまず花はもとより周囲の環境美化に注目する。花の周りがきれいになっていると見事だと驚嘆する。花と周囲の環境美化が調和したとき,花が生き生きとして輝いてくる。

    一方、花は見事であるが、地面や周囲、通路などに目を向けると雑草だらけを経験することがある。いつぺんに興醒めし、美しい花が可哀想になることがある。

    小規模の花壇であると、除草管理は容易であるが 、広大な花畑となると、その管理は想像する以上に人力を要し大変だから行き届かないことが多い。

    有料の場合はそれなりに人を雇って花の環境美化管理ができるが、ボランテァア団体の場合はよほどしっかりした組織でないと長期の継続が難しい。

    広大な面積の場合、地味な草取りを延々と続けても、次から次へと「雑草との戦い」の連続となるため、大抵が挑戦を諦め本来美しい花畑が顔と頭だけ化粧し、着飾りながら首から下はぼろを体にまとった状態となってしまう。上だけを見ていればどうということはないが、下を見れば美しさが半減してしまう。こんな時はある程度周囲が整理されていれば割り切って観たほうがよい。

    花畑を訪れて、きれいな花に感動する陰に、難しい花畑の環境美化の課題を抱えていることを知り、その花畑がどのように対処しているかの視点で見ると一層花畑が生きて見えるであろう。

 

2.    花団体の苦労と解決策   

    どんなに小規模の花壇・花畑であっても、花畑の運営・活動で最も苦労することは、花の事ではなく、花の周りの雑草対策である。

     極端な言い方をすれば、花の種を撒き、育成することは広範囲であろうと、さほど苦労はせず花を咲かせることはできるが、一般的な日常の手入れと全体に雑草を生やさないで継続管理することは大変な労力と苦労が存在し、最大の課題である。

    平成8年神原町まちづくり構想の一環として、町民有志で「花美原会」を結成し、花畑を設け花と緑がいっぱいある町を目指すことを目的とした。

     最初、約7,500㎡の広大な面積から始め、5年間の経験・教訓から「継続」を重視し、3年前から現行の約,1500㎡の規模に縮少し落ち着いた。「花畑の環境美化」を図りつつ「無理のない範囲で楽しみながら継続した活動」が出来るよう安定した協同活動へ転換した。

 特に、神原町花の会(花美原会)の花いっぱい区域(花壇・花畑)は、住宅に囲まれた区域にあり、花畑と全体がきれいであることが必須である。したがって、コンセプトは、住宅地にマッチした花と緑のある景観づくりを目指している。

 この頃は経験則から種を蒔く前に極力管理機を動かし雑草の発生を防止し、播種後は花木が小さい段階で丁寧にコツコツと草取りをすることによって雑草の繁殖を抑えている。また、雑草は種をこぼさないように早め早めに除去することに努めている。  

 当初の立ち上がりのような広大な面積でなく、会員の人数等に応じたころあいの面積であり、さほどの負担感を感じないで対処出来るようになった。

 「言うは易く行いは難し」のとおり、現実は厳しい。草一本生やさないといったことではなく、おおらかに平素コツコツと花の環境美化に向かって努力している。

 

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 《 通路も花畑の一部との考えで対処している。》