昨日新聞に、「飲酒運転は犯罪です」の政府広報/警察庁が掲載されていた。町内の健康広場の道路沿いにも交通安全ののぼり旗が掲げられている。年末になると、忘年会等飲酒の機会は多くなり、飲酒運転防止の運動が高まってくる。
過日、夕方の懇親会で浜松駅からバスで帰宅するとき、遠鉄バスの最終便が普段より30分遅くまで運行する旨の掲示が出ていた。これなども国を挙げての飲酒運転撲滅の呼びかけに対するバス会社の配慮ある措置であると思った。
新聞紙上では飲酒運転事故が報じられている。昭和の航空自衛隊現職時代には飲酒運転防止に関して、部隊指揮官の補佐役で服務及び人事担当として様々なことを経験してきた。こうしたことから事案の内容を見ながら心が痛むものがある。
ちなみに、飲酒運転撲滅に関する政府広報ラインと警察庁のインタ-ネットを開いてみた。飲酒運転事故の特徴など、その分析は実に分かりやすく丁寧に呼び掛けている。
国を挙げての取組、飲酒運転厳罰化、行政処分強化などにより、飲酒運転による交通事故は年々減少しているものの、近年では下げ止まり傾向にあるという。
依然として飲酒運転による悲惨な交通事故は後を絶たず、重大な死亡事故が生起しており、運転者本人及び家族はもとより、その被害者と家族に及ぼす影響は極めて深刻である。まさしく下の画や説明のとおりではなかろうか。
運転者はもとより国民の一人一人が、飲酒運転は単なる運転違反ではなく、レッキリとした犯罪であるとの共通の認識に立つ必要がある。そこから飲酒運転は絶対に「しない」「させない」固い決意が求められている。
重大事故に直結する悪質・危険な飲酒運転が、いまだに後を絶ちません。飲酒運転は運転者本人、車やお酒の提供者、同乗者が厳しく罰せられるだけでなく、被害者やその家族の人生を大きく狂わせる結果につながります。国民の皆さん一人一人が「飲酒運転は絶対にしない、させない」を徹底し、飲酒運転を根絶しましましょう。
4.私たちが守るべきことは?
飲酒運転をなくすための3つの約束
(1)お酒を飲んだら運転しない
(2)運転する人にはお酒を飲ませない
(3)お酒を飲んだ人には運転させない
飲酒運転で失うものは計り知れません。事故によって被害者の「大切な命」を奪うとともにその家族の人生を一瞬で変えてしまうだけでなく、行政処分や刑罰を受けることにより「社会的地位(勤め先など)」「財産」などを失って、運転者本人はもちろん、本人の家族の人生をも変えてしまうなど、取り返しのつかない結果になります。あとになって、飲酒運転の代償が大きいことに気付くのでは遅いのです。
なお、下記では、飲酒事故によって、被害者や遺族の方々の人生を狂わせたばかりでなく、自分の人生をも狂わす結果となった加害者自身の手記が掲載されています。ぜひ、御一読ください。
みんなで守る「飲酒運転を絶対にしない、させない」
飲酒運転による交通事故は、平成18年8月に福岡県で幼児3人が死亡する重大事故が発生するなど大きな社会問題となりました。その後、各方面の取組や、平成19年の飲酒運転厳罰化、平成21年の行政処分強化などにより、飲酒運転による交通事故は年々減少しているものの、近年では下げ止まり傾向にあり、依然として飲酒運転による悲惨な交通事故は後を絶ちません。(図「飲酒運転による死亡事故件数の推移」)
飲酒運転は極めて悪質・危険な犯罪です。
国民の皆さん一人一人が「飲酒運転を絶対にしない、させない」という強い意志を持ち、 飲酒運転を根絶しましょう。
飲酒運転による交通事故の発生状況等
飲酒運転による交通事故の発生状況(平成30年中)
平成30年中の飲酒運転による交通事故件数は、3,355件で、前年と比べて減少(前年比-227件、-6.3%)し、そのうち、死亡事故件数は、198件で、こちらも前年と比べて減少(前年比-6件、-2.9%)しました。
飲酒運転による死亡事故は、平成14年以降、累次の飲酒運転の厳罰化、飲酒運転根絶に対する社会的気運の高まり等により大幅に減少してきましたが、平成20年以降は減少幅が縮小しており、下げ止まり傾向にあります。
飲酒有無別の死亡事故率(※)を見ると、
● 飲酒運転の死亡事故率は、飲酒なしの約8.3倍
と極めて高く、飲酒運転による交通事故は死亡事故につながる危険性が高いことが分かります。
(※) 死亡事故率=死亡事故件数÷交通事故件数×100%
・飲酒運転による交通事故件数の推移(平成20~30年)
・飲酒運転による死亡事故件数の推移(平成20~30年)
飲酒運転による死亡事故の特徴等
飲酒運転による死亡事故の主な特徴は、
● 発生時間は、22時から6時までで約6割を占める。
● 運転者の飲酒状況は、酒酔い又は酒気帯び(呼気0.25mg/l以上)が7割を超える。
● 年齢層別の免許保有者当たりの死亡事故件数は、30歳未満の年代で多い。
● アルコールの影響が大きい状況ほど、車両単独による死亡事故が多く発生している。
● 単独事故が多く、運転者や同乗者が死亡する事例が多いが、約3割は第三者を死亡させている。
となっています。
飲酒運転した理由は、「出勤のため二日酔いで運転してしまった」、「時間経過により大丈夫だと思った」などですが、翌日に車を運転する予定があれば、それを考慮した飲酒時間、飲酒量を心がけることが重要です。
夜遅くまで飲酒した場合、翌朝には体内にアルコールが残っている可能性がありますので、車の運転は控えましょう。