1.ばらの都苑に寄せる情熱
今朝は、小雨が降ったり止んだりした。小雨の合間を縫って近くの「ばらの都苑」(浜松市中区花川町)を家内と一緒にのぞいてみた。お昼になったら小雨も止み青空が見え出した。
このばらの都苑は開設当時から毎回訪れており、縁のある花園である。亡くなられた奥様の「都」さんが生前こよなくばらを愛しておられたということで、亡くなられた奥様の供養が目的で「ばらの都苑」を開設されたと聞いている。
それだけに天野和幸さんのばらに寄せる情熱は並々ならぬものがあり、その継続に敬服するばかりである。今年も新聞で紹介され、来訪者は後を絶たないほどである。
主役のばらが織りなすドラマであり、化身のばらがドラマを創り出しているのではなかろうか。ばらを単なるばらとして眺めるのではなく、そこに人の思いを重ねて鑑賞すると一層ばらが美しく輝いて見える。
どこの花庭園や花畑でもそこには花が織りなすドラマがあるものだ。それを探りながら花めぐりをすると楽しさ百倍である。
2.花を愛しむ脇役の人
いつ訪れても、天野さんがバラの手入れをしている姿が見られる。一回切りでなく、常に細やかに折々の要を得た手入れをされていることと拝察した。私か垣間見た手入れはほんのひとときであるが、人目につかないところで誰も知らないところで苦労されて育てられたことはばらだけが知っている。
何と言っても花に注ぐ愛情がなければできないことである。訪れた皆さんが喜んで楽しく見てくださることが一番の励みであろう。
私の カメラも勿論素晴らしいバラを撮ったが、美しい花は皆さんが撮って紹介してくださるのであえて省略した。一番の狙い・関心は手入れをしているところにあった。差し支えのない範囲で遠くから撮ってみた。
主役のばらを丹念に手入れし、愛しむ心が感じられた姿に、花を愛でる最高のひと時を見た。人目につかない隠された脇役に光を当ててみたかった。はらがドラマを創っている。花がドラマを創り、人生を豊かにしている。
《 開設当時からのばらの都苑の標示柱 》
《 天野和幸さんのバラの手入れ 》