がんとの闘い(10) 膀胱内の腫瘍手術

手術日の朝

10月28日 天気快晴、待ちに待った手術日である。

今回で3回目の入院であり、前回の「左腎尿管全摘出術」を経験したので、手術に対する不安、恐怖といったものは全くない。

高齢者の現代病の仲間入りしてしまい、現役時代「健康」を自慢にしてきただけに感慨無量である。

朝改めて、本日の手術内容の説明書を読み直し確認した。

手術は午後の予定である。朝食・昼食はなし、シャワーも浴びた。昨夜下剤を飲み胃の中もカラッポになつた。点滴も開始された。

 

そで触れ合うも他生の縁

同室のTさんは今日昼前元気に退院された。同じように膀胱内の腫瘍手術をしたとのこと。同病者だけに話しがいやに合い、 病気のことについて情報交換した。

退院の準備に忙しい姿を横目でみながら、昔からの「袖触れ合うも他生の縁」と言う言葉が脳裏を横ぎった。

来る者あれば去る者あり、病院内も一つの社会である。喜びと悲しみがいっばいだ。

 

家族の応援・支え

一番心配しているのは妻である。何と言っても長年連れ添って同士だから喜びも悲しみも分かち合えるものだ。

毎日病院へ通勤だ。結構こまごましたことがあるものである。子供、孫など家族がいることが最高の幸せである。

まもなく手術の待機にはいるであろう。