神原町シニアクラブ(105) シニアクラブの運営で気を付けていること

 平成24年4月にシニアクラブの会長に就任してから6年目となる。4年で退任する予定であったか、諸般の事情によって延長となってしまった。この間いろいろなことを学ぶことができた。

 単位クラブの会長は、会の代表であり、各役員を統括する立場にあるが、何事にも先頭に立って会員の世話をすることが大きな役目であるように思う。言うなれば代表の顔と世話焼きの顔を、時と場所によって使い分ける何でも屋さん的存在も言えよう。

 会の運営にあたって、いつも心がけていることは、会員に対して、等しく取り扱い、接することに努める。高齢者の特性を踏まえて、いつ・どこで・何を・どうするかなど伝えたい内容を一枚の紙にして手渡すことに努めている。

1.会員に等しく接するよう努める

 地域から離れた場所での大会などに会員の大部分を参加させるには、車のないもの、身体状況など各人の状況は様々で、移動手段がないことから参加したくても参加できない現況にある。

 そこで、過去の教訓などから当会の場合、長距離の人員の移動は、クラブとして統一した考えのもとで、安全性・便利性・経済性・掌握などの面から、参加者全員を数台の指定車に分乗して移動することしている。

 運営に当たっては、活動に伴う傷害保険はもとより、使用する私有車の運行に伴う燃料代などの経費は会から支出することにしている。 

 実はこれは簡単なように見えて、実際は難しいものだ。車の同乗区分一つにしても、機械的な配車・同乗計画は誤解を生み、時には退会につながることがある。このためみんなの意見を参考にし、日ごろの人間関係など洞察して綿密な組み合わせによって計画を作成することに努めている。そのことが会員を等しく取り扱い、接することにつながっていくものである。

2.できるだけ伝えたい内容を一枚の紙で示す

 高齢者の特性は、誰しも忘れるということである。メモをしていても、ついつい忘れることがある。ましてや口頭での連絡・伝達は忘れてしまう恐れがある。こうした状況を踏まえて、直近に再度、いつ・どこで・何を・どうするかなど伝えたい内容を一枚の紙にして手渡すことに努めている。

 地域外へ出かけるような主要な行事などは、必ず要点を記した一枚の紙を配布することによって、参加への準備・心構え・参加要領を理解徹底し、安全と円滑な運営を図ることにしている。

 これは大変喜ばれている。なぜならば、高齢者の特性として、なにを、いつ、どこでを承知していても、時間が経つとどうであったかと不安になるもので、一枚の案内紙が大きな安心感を与え信頼を呼ぶことになる。