今年６月、第1期操縦学生入隊６０周年記念行事を浜松で開催した。また、航空学生制度創立６０周年記念式典が防府北基地で挙行された。
航空自衛隊第1期操縦学生が入隊して６０年、戦後の日本の航空の一時代を担い築いた時代は遥か昔となった。操学１期生会も本年６月をもって全国的な活動を終えて地区活動へと移行した。６０年にわたる操学１期生会の集合写真を中心にその歩みをつづることにした。
操学１期会の各年代の記念写真を綴るにあたり、最初に、「操学１期」とはどんな役割を果たしたかを語った資料があるので紹介したい。
それは元航空幕僚長・統合幕僚会議議長（現統合幕僚長）杉山蕃氏が、「操学１期」の功績について、「天がける群像・第１期操縦学生の軌跡」（発行日平成１７年８月３１日、編集責任者徳田忠成、出版社(株)ジョス）の巻頭言に玉稿を寄せられている。
これほど的確に、「操学１期」の役割を真摯に語られたものはない。
《 「天がける群像・第１期操縦学生の軌跡」（発行日平成１７年８月３１日、編集責任者徳田忠成、出版社(株)ジョス）、本書は「操学１期」に関する第１級の資料である。2014-08-23 航空自衛隊第１期操縦学生(12) 「第１期生の著書と後世に残さんとするもの」参照 》
１．「操学１期」の功績について
２．第１期操縦学生基本課程
第1期操縦学生は、昭和30年6月2日入隊207名、基本課程（１０ヶ月）修了者187名であったと記録されている。手元にある第1期操縦学生名簿の最も古いものは、基本課程中に学生に配付された「航空自衛隊幹部候補生学校第1期操縦学生名簿」である。
ここには、校長、学生隊長、区隊長、教官をはじめとして、第1期操縦学生名が区隊毎にアイウエオ順に列記、連絡先及び出身校が記載されている。
《 昭和31年３月ごろ 第１期操縦学生基本課程中に配付された最初の同期生名簿、次にできたのは、15年の歳月を経て、入間基地在勤中の1期生が同期生名簿を作成、昭和46年６月12日全国に散らばった同期が初めて東京市ヶ谷に会した時配付した。》
３．昭和３０年６月２日 第１期操縦学生入隊記念写真
写真は昭和３０年６月２日入隊時の記念写真である。学生名は基本課程中に配付されたもので、１９１名が記載されている。
第１期生は当初、航空自衛隊幹部学校所属となり、第1期操縦学生隊、同年9月２０日編制改正により幹部候補生学校となった。したがって、学校長、学生隊長、隊付幹部の異動等が頻繁かなりあった。
❶ 第１区隊
第１区隊
浅田光・青木正則・荒瀬両右・石井義人・伊吹雄二郎・池田健治・板垣肇・尾田頼宣・加藤清勝・柏木勇・木村稔・橘高由幸・桑田九州男・楠見輝男・小林誠・古賀幸雄・西藤正信・佐々木一二・下田稔・新見喜一・鈴木務音夫・谷川岩夫・高橋洋・武田茂・高浜栄示・中田健・時井知二・戸田宏信・中野光夫・中川裕俊・西山淳・錦織芳博・橋本好弘・原田日出男・馬場雍・古川隆・宝官賢治・増田隆介・前川誓孝・間正守・松岡和義・宮尾五郎・村田隆・山本秀成・山口誠・吉田照人・若木孝之（47名)
第２区隊
石塚昇栄・伊藤邦男・井上正彦・太田敏夫・大畑正志・大森次男・桐山(旧姓・沖)道生・恩田守・小川法太郎・芧野知幸・川崎愿治・清田尚利・黒木富評・小林人士・小沼義治・児玉節正・竹内正・橘文男・鶴野良雄・寺本訓弘・戸田勲・斎藤祐・島田俊雄・下田法典・末原基與治・菅信介・菅原淳・鈴木政郎・畑中泉・原口巧・原耕一・船津典右・中武彰男・中村俊英・松岡勲・宮本隆資・村田勉・村田博生・森田四郎平‣矢端武彦・山口啓介・山田芳生・山田義衛・山瀬法男・山中進・山根康弘・吉田哲夫・渡部重美(4８名)
第３区隊
阿部幹正・浅谷良則・青木凡夫・天野勝・有馬愛二・淡野徹・石田弘・井沢三好・猪膝康二・石川正美・江添正倫・飯島勝次・内海日出雄・打井亮吉・大藪幸則・岡西晃嗣・川又巳三男・木原一・小泉博司・佐野隆・志賀弘直・鈴木多門・田代昇・谷口行蔵・大田弘・高橋光彦・高坂清美・千綿安次・徳田忠成・富田孝史・西村克重・濵田喜己・平山貞男・藤縄忠・藤田勉・藤岡恭・古市剛・松村司・松浦信・松山弘・丸山忠雄・水野達雄・村井礼造‣山本悟・山脇利雄・山先峯樹・渡部誠二(47名)
第4区隊
青山清明・j阿部浩三・相子和愛・有馬敏純・石井順規・石山亘・岩下秀治・石井治男・岩井靖・大嶽清・大久保暢夫・金丸一隆・木村高明・熊谷邦之助・黒田功・小林弘三・重村和彦・鈴木頴明・篠田靖夫・其田穣・関根(旧姓・高草木)栄・田中日出人・高田芳秀・棚倉久幸・高橋正・鶴井平・戸祭日出男・七條彰規・灘波良章・永吉勉・中根進・炭野智・畠山吉秋・早川清光・原忠一・野崎實・松村義文・松山幹夫・三浦哲雄・村田淑郎・村山昌道・本村明・山田繁・山足喬・山口忠福・安川厳・湯浅良信・吉村理男・
