87歳の雑感(264) NHKラジオ放送「今日は何の日」と昭和時代の思い出

 毎日の朝と夕の散歩では、「カラーテレビ付きラジオ」を携帯している。

 特に、夜明けの散歩は、片耳にイヤホーンを付けて、ラジオを聴きながら歩くことにしている。この時間帯は、NHKのラジオ「深夜便」が主となり、天気、ニュース、音楽、時の話題や語りなど様々である。

 その中でも「今日は何の日」は、いつも聴いている。過去の当日の出来事に「昭和○○年」とくると、「昭和の時代」がわが人生の主活動であったことから、当時の出来事が鮮明に甦ってくる。   西暦で言われても ピンと来ないが、昭和の年代で言われると時代感覚が明確となるからだ。

 10月20日は、昭和42年(1967年)吉田茂内閣総理大臣が亡くなられた日、昭和45年(1970年)中曽根康弘防衛庁長官時代に、初の「日本の防衛ー防衛白書」が発刊された日などであった。

 先日は、昭和38年にトイレットペーパー騒ぎが突如として発生し、いっぺんに全国の商店からペーパーが消えて、大騒動となつた日があった。砂糖が消えてしまった時もそうであった。

 過ぎ去りし昭和の時代、当時の社会の出来事と自分や周りのことの状況が結びついて、あのときはこうだった、ああだったと連動して、パズルが解けるように、次々と脳裏に浮かんでくる。

 ラジオの深夜便「今日はなんの日」は、はるか昭和の時代と自分が何を行い、どのように生きてきたか、普段は思い出したりすることのない出来事などの

記憶が甦ってくる。こんなところに「今日は何の日」に耳を傾ける隠れた秘密があるようだ。