花の出会いと感想記(13) ポピ-の花色いろいろに寄せて

  約10年にわたる花の会の代表をして大役の荷を下ろして2年ばかりたった。主幹花の選定でいろいろとやってみて、住宅に囲まれた花畑で一番映えてかつ一番の人気はポピ-とコスモスであつた。こうしたことからこの二つの花は終生忘れられない花種となった。

    ポピーの花色を10年間観察してきた。顧みると得難い貴重な経験であった。よく見ると生きとし生けるものは同じような格好、表情をしているように見えてもよく観察すると異なるものだ。ポピーも同じである。花弁の格好や色彩が同じように見えても、よくよく観察すると色合いなど同じものはない。どこか違っている。 

 そうしたわけで、今朝は6時にポピー畑に出かけてカメラに収めてみた。全部撮ると処理が大変なのでこれだと思ったものにカメラを向けてみた。

 早起きして4時ごろから撮影を始めると、早朝の花顔を眺められるが、寝坊してしまった。気がついたら6時であった。風が少し出ていて花殻はどこかに飛んでいってしまったようだ。

 まあ本当に、皆んな花柄の違うこと、驚くばかりである。普段はみんな一緒のように見えるが、人間や動物と同じで植物も一つずつ個性があるように感じた。

 花といえどもみんな個性を持ち、それぞれの特色を発揮しで生きている。こうしてじっくりと眺め花を愛でると、花鳥風月に寄せる人々の思いは、古来からの人間の営みを豊かにしてくれていることに気づくのである。

 ポピ― がそよ風に揺られる風情は壮観である。また、開花に至るまでの様子は感動的である。毛の生えたつぼみは、初めは下を向いており、咲くときに上を向き、つぼみの先端が2つに割れて花が咲く。つぼみの殻が花弁にちょこんと収まった様子は貴婦人が小さな帽子を付けた感じである。こうした様子は風が全くない早朝4時過ぎでないと観ることはできない。

 次回は、つばみが二つに割れてポピ-花が開く様子、開花直後に花殻が花弁に残った「ポピ-の帽子」の様子などを取り上げてみたい。

令和2年5月5日朝 撮影 12輪のポピ-の色模様

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