上級人事員課程は、初級又は中級課程を修了し、部隊で数年にわたり実務経験を重ねた者ばかりであつた。教育も打てば響くといったものがあった。
当該課程の卒業生は、全員が既に航空自衛隊の人事管理業務の屋台骨を支える人材であり、実務処理に長けた空曹であった。
従って、課程学生を鍛えることが、航空自衛隊の人事管理業務の充実向上につながることから教育内容について改善を図った。
総じて人事係空曹は、どちらかといえば、地味でコツコツと裏方で実務を進めていく誠実で信頼のおけるタイプが多かったように記憶している。
1. 第43期上級人事員課程
昭和56年8月、飛行教育集団司令部から第3術科学校勤務となり、第4科長として初めて迎えた課程期であった。また、術科教育本部長の訓練検閲を授業受閲した該当期でもあったので、非常に強い印象が残っている。
課程主任星子精健1尉を中核として教官と学生が一体となって、訓練検閲に臨み「優秀」との 評価を得た。
《 第43期上級人事員課程・s56.8.26~56.12.22・前列左から教官後藤悟准尉・課程主任星子精健1尉・先任教官野中宏之3佐・4科長濵田喜己2佐・1教部長野中壽1佐・副校長桐山敏生1佐・教務課長・学生隊長等、
後列2列は学生、学生長小口輝吉2曹・石川彰2曹・宮原新一2曹・内野敬道2曹・山田恒夫2曹・中島敬純3曹・宮之下輝彦3曹・藤井豊3曹・松田隆政3曹・鈴木修3曹・桟原平保3曹・夏井幸雄3曹・遠藤昇3曹・藤岡勝彦3曹・川畑昭久事務官の16名であった。この期には、私と一緒に仕事をした総隊司の内野2曹、集団司の松田3曹が入校し再び顔を合わせることになった。普通8名程度の学生数であるが、この期は2倍となり、全員本人の強い入校希望であったとメモしている。》
《 教場における第43期上級人事員課程学生 》
2. 第44期上級人事員課程
《 第44期上級人事員課程・s57.4.14~57.8.6・前列左から教官池田直1曹・教官小城左親事務官、課程主任星子精健1尉・4科長濵田喜己2佐・1教部長濱島誠1佐・副校長桐山敏生1佐・第2教育部長・学生隊長等、後列は後列・学生長市村一郎2曹・土井和文3曹・白川広明3曹・池野勝弘3曹・笠原正成3曹・寺野康行3曹・安長三徳3曹の7名であった。》
《 第44期上級人事員課程の卒業パ-ティは、課程主任星子精健1尉、学生寺野3曹の栄転祝を兼ねたものとなり、第57期人事幹部課程学生後援のほほえましい卒業パ-ティとなった。卒業後は部隊等において人事幹部と人事空曹は一つのチ-ムを組んで人事業務を遂行することになるので課程間のつながりは強かった。各課程の入校直後の団結会、卒業パ-テイなどには科長、教官も参加し激励・祝福を行ったものである。》
3.第45期上級人事員課程
《 第45期上級人事員課程・s57.11.10~58.3.15・前列左から課程主任波多腰(永井)正2尉・教官小城左親事務官・4科長濵田喜己2佐・1教部長濱島誠1佐・副校長桐山敏生1佐・第2教育部長・学生隊長等、後列左端教官池田直1曹、学生は後列・学生長東田信雄2曹・上原久民3曹・丸尾克己3曹・本田久範3曹・高崎昌博3曹・木原和久3曹・鈴木勝美3曹・砂川満治事務官の8名であった。》