元自衛官の時想(3) 商売上手と対応

    元自衛官だから商売とは無縁であったが、商売も物事の道理は同じである。部隊運営や部隊運用及び隊員指導等にあたっての指揮管理、指揮統率、業務管理の基調となるものは同じである。どんな仕事であっても、仕事の進め方の基本は同じである。

 家内が買い物するときには、運転手役として同行する。こんな視点で大型店舗を観察しての感想です。

1.たったの15名ほどで売り切れ  

 正月でB大型スパーでミカちゃんマークの付いた三ケ日ミカンが売り出され;、安くて先着50名様の広告チラシが入った。

    早速、運転手役で付いていってみたら店頭には15人ほどが並んでおり、あっという間に50人ほどになった。開店と同時に20人も進まないうち売り切れときたから、お客の一人は猛烈に怒った、怒った。結局は並んだ人には名前を書いてもらい、後日取り寄せて同じ値段で販売することでお引き取り願ったようだ。広告で釣るだまし討ち的な商売であった。50名限定であれば、番号札を配るとか、係員がここまでだとか明示する知恵がありそうなのに統制することなく、駄々、漫然と並ばせた付けは大きかった。

 ことの顛末を傍から見ていて、品物がその数量分配列されていなかったこと思われること、当然予測される事態なのにそれなりの対処をしていなかったこと、緊急事態なのに現場の一係員に任せて店長らしきものは出てこなかったことなどを見聞して、この営業戦略や運営ではいつの日か信頼と信用を失うことになりかねないと他人事ながら心配した。

2.売り切れのないのない分散配置の商売

 ある日のⅤ大型店の特定品が平日価格よりかなり安い広告チラシが入った。最近は初めての店であったから、こちらも運転者役で付いていったら、その品物は店内に一か所だけではなく数か所に配列されており、どの時間帯でも間違いなく手に入るようになっていた。

 その後お気に入りの店となったが、その理由は品物が変わっても広告の通り切れ目なく補充していることにあった。これを見て、同店に対する信頼と信用が増したことはもとより、全般の商品が新鮮で信頼がおけるものと妻は評価した。商売道というものがあるとすればその鏡といえる。この商法でいけば繁盛するに違いない。  

3.申し訳ありません、すぐに取り寄せます 

 よく行く大型k店で、行ってみたら妻の目指す特売品は爆発的に売れたらしく棚には一個もなくなっていた。同店のお客様対応はすばやく、受付に申し出ればで入荷次第案内するとのことであった。補充の入荷があるや我が家に電話連絡があった。素早い的確な対応に感心した。信頼と信用のおける店となり、常連客となったことは申すまでもない。 

4.商売の信頼と信用は自らが作るもの

 ボケ防止のためには買い物に同行することにしている。買い物自体にはあまり興味はないが、自分が経営者や店長であればどうするかの視点で店内の状況を見て見ると、生活と密着した経済・社会の動きを膚で感じることができる。商売の基本は品物の品質・価額そのものにあるが、信頼と信用はその店の店長・スタッフ全員が作るもので、各人がその役割をしっかりと果すことから生まれるものだということがよくわかる。私が買い物に同行する楽しさはこんなところにある。

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《 h29.5.1 神原町花の会の花畑・清楚な感じのポピー 》