航空自衛隊のみならず、各自衛隊の部隊は特色のあるシンボルマ-クを制定している。昭和58年3月~60年8月まで2年半西部航空警戒管制団司令部人事部長として勤務した当時の隷下部隊のシンボルマ-クと現在公表されている部隊シンボルマ-クを比較してみたらデザインや色彩などほぼ同じであるよう見受けた。
法規に基づき授けられる指揮権・指揮官・部隊を象徴する部隊旗と異なり、部隊・隊員の総意を結集して決めた部隊シンボルマ-クは部隊団結の象徴であり、常時広く愛用され、ジャンバ-等の胸部に着用していることが多かった。
シンボルマ-クの制定とデザイン採用にあたっては、隊員から広く応募したりして、部隊の任務・機能と隊歴があらわされている。いったん制定したデザインと発想・考えは何十年を経過しても受け継がれているようだ。部隊の伝統をいかに大切にしているかがよく分かる。
現職時代、どこの部隊を訪問しても司令部の玄関では隷下部隊のシンボルマ-クが展示されているのをよく見かけたものだ。
西警団勤務当時のアルバム帳に隷下部隊のシンボルマ-クの制定の由来等が載った基地新聞「春日」の切り抜きが張られていた。どうしたことか一部が欠で全部隊が揃ってはいないのが残念であった。
私の利用しているタンスの引き出しに、在職当時の各部隊のネクタイピンのほかに新品の西警団・シンボルマ-クの一部が袋に包んで保存されていた。30年以上タンスに眠っていたことになる。全部が刺繍のシンボルマ-クは写真で見るより実に良くできているのに驚くばかりである。自衛隊の部隊シンボルマ-クを収集しているマニアがいるくらいだからお宝の一つであろうか。
西部航空警戒管制団の部隊(レ-ダ-サイト)
《 昭和58年~60年当時の西部航空警戒管制団の部隊(レ-ダ-サイト) 》
西部航空警戒管制団の部隊とシンボルマ-ク(西警団ホ-ムぺ-ジ出典)
西部航空警戒管制団は、団司令部の他、下記の部隊で編成されています。
西部防空管制群 (春日基地) |
第13警戒群 (高畑山分屯基地) |
第43警戒群 (脊振山分屯基地) |
第7警戒隊 (高尾山分屯基地) |
第9警戒隊 (下甑島分屯基地) |
第15警戒隊 (福江島分屯基地) |
第17警戒隊 (見島分屯基地) |
第19警戒隊 (海栗島分屯基地) |
第3移動警戒隊 (春日基地) |
整備補給群 (春日基地) |
基地業務群 (春日基地) |
土佐清水通信隊 (土佐清水分屯基地) |
(西警団ホ-ムぺ-ジ出典)
西部航空警戒管制団の各部隊シンボルマ-クの昔と今
1.西部防空管制群のシンボルマ-ク
❶ 昭和の時代(西部防空管制群)
《 昭和58年~60年当時の基地新聞「春日」の切り抜き 》
❷ 現在(西部防空管制群)
《 西警団ホームぺ-ジ出典 》