浜ちゃん日記  バランスのとれた感覚で物を見る

1.老いることの実感

 80歳だからこの辺でやめておこうと自ら挑戦を抑制をすることがある。確かに身体的能力は目に見えるように低下してきた。がんという大病を患いながらも一命を保っている。間もなく半年後の定期の精密検査がやってくる。

 わが家の日常の諸動作でちょっとしたことで躓くことがある。若い時は瞬間的に反応し復することができたが、この頃は反射動作が緩慢ではあるが何とかなっている。用心をして慎重に行動することになる。

 バランスが崩れた時は、そのまま倒れる場面が生じるが、幸いにして事故に至らないから良いが、「バランス」がとれなくなる。これが「老いる」ことだとの実感を強くする。

 

2.身体を使い汗をかく

 本朝は、久しぶりの雨で当地にとっては待望の恵みの雨となっている。いっぱう、他の地方では災害の雨となっている。自然界もバランスが崩れると災害につながってくる。

 昨日は、天気図等で今日の降雨が予報されたので、最初に花いっぱい区域の花壇の一区画をスコップで掘り返した。こちらはまさしく肉体労働であった。玉の汗をかいたが爽快であった。次いで、我が家の家庭菜園を管理機で耕した。全く刃がたたないくらいの固さになっていたが、か何とか耕すことができた。機械と一体となっての肉体労働であったが、大汗をかき、身体の筋肉も全身使ったので引き締まった感じである。

 この労働は、散歩などとはこれまた全く違ったものである。身体全体の筋肉を使ったという感じで意外に身体の調子は良い。自分の身体にとって「バランス」がよいのかもしれない。

 

3.   バランス感覚で物を見る

 万物いっぱうが崩れても次第にバランスを保とうとする力が働きバランスが取れるようになる。人間の身体の快復力などもバランスを取ろうとする働きの結果であろう。「バランス感覚」という言葉があるが、バランスが取れた状態が一番座りがよい。安定している。

 「老いるからだのバランス」から世の中の動きを見つめるといろいろと多くのものが見えてくるものだ。国際情勢・軍事情勢・政治経済・社会文化など様々な状況が目に映る。極端なものはいつの日かバランスのとれたものになる。この世の中はバランス・均衡がとれた状態になるための諸事ではなかろうか。

    普通の生活が一番良いと同じで、個人と同様に社会も国家も、世界の民主主義の国と同じように「普通」「常識」になっていくものだ。安保法制も、70年談話もしかり、これがバランスというものであろうか。