航空自衛隊第1期操縦学生(54) ブル-インパルスの淡野徹君逝去

 第一期操縦学生出身の淡野徹君の訃報を同期生から受けた。淡野君の死去について、5月2日産経新聞は「五輪ブル-インパルス淡野徹さん死去」と次のような記事で報道した。記事内容が淡野君の功績を余すところなく的確に表しているので切り抜きを貼り付けることにした。

 昭和30年6月全国からはせ参じた第1期操縦学生には、資質能力、とりわけ操縦能力に優れた人材が多く存在し、創設期の航空自衛隊の建設と民間航空の充実発展に著しい貢献をした。ブルーインパルスで活躍した第1期生については、航空自衛隊第1期操縦学生'(3)で取り上げた。

淡野徹君のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。御霊の安らかなんことを祈ります。

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《 平成29年5月2日産経新聞記事出典、第1期操縦学生の逸材であった。 》

元自衛官の時想(13) 商売上手と対応

    元自衛官だから商売とは無縁であったが、商売も物事の道理は同じである。部隊運営や部隊運用及び隊員指導等にあたっての指揮管理、指揮統率、業務管理の基調となるものは同じである。どんな仕事であっても、仕事の進め方の基本は同じである。

 家内が買い物するときには、運転手役として同行する。こんな視点で大型店舗を観察しての感想です。

1.たったの15名ほどで売り切れ  

 正月でB大型スパーでミカちゃんマークの付いた三ケ日ミカンが売り出され;、安くて先着50名様の広告チラシが入った。

    早速、運転手役で付いていってみたら店頭には15人ほどが並んでおり、あっという間に50人ほどになった。開店と同時に20人も進まないうち売り切れときたから、お客の一人は猛烈に怒った、怒った。結局は並んだ人には名前を書いてもらい、後日取り寄せて同じ値段で販売することでお引き取り願ったようだ。広告で釣るだまし討ち的な商売であった。50名限定であれば、番号札を配るとか、係員がここまでだとか明示する知恵がありそうなのに統制することなく、駄々、漫然と並ばせた付けは大きかった。

 ことの顛末を傍から見ていて、品物がその数量分配列されていなかったこと思われること、当然予測される事態なのにそれなりの対処をしていなかったこと、緊急事態なのに現場の一係員に任せて店長らしきものは出てこなかったことなどを見聞して、この営業戦略や運営ではいつの日か信頼と信用を失うことになりかねないと他人事ながら心配した。

2.売り切れのないのない分散配置の商売

 ある日のⅤ大型店の特定品が平日価格よりかなり安い広告チラシが入った。最近は初めての店であったから、こちらも運転者役で付いていったら、その品物は店内に一か所だけではなく数か所に配列されており、どの時間帯でも間違いなく手に入るようになっていた。

 その後お気に入りの店となったが、その理由は品物が変わっても広告の通り切れ目なく補充していることにあった。これを見て、同店に対する信頼と信用が増したことはもとより、全般の商品が新鮮で信頼がおけるものと妻は評価した。商売道というものがあるとすればその鏡といえる。この商法でいけば繁盛するに違いない。  

3.申し訳ありません、すぐに取り寄せます 

 よく行く大型k店で、行ってみたら妻の目指す特売品は爆発的に売れたらしく棚には一個もなくなっていた。同店のお客様対応はすばやく、受付に申し出ればで入荷次第案内するとのことであった。補充の入荷があるや我が家に電話連絡があった。素早い的確な対応に感心した。信頼と信用のおける店となり、常連客となったことは申すまでもない。 

4.商売の信頼と信用は自らが作るもの

 ボケ防止のためには買い物に同行することにしている。買い物自体にはあまり興味はないが、自分が経営者や店長であればどうするかの視点で店内の状況を見て見ると、生活と密着した経済・社会の動きを膚で感じることができる。商売の基本は品物の品質・価額そのものにあるが、信頼と信用はその店の店長・スタッフ全員が作るもので、各人がその役割をしっかりと果すことから生まれるものだということがよくわかる。私が買い物に同行する楽しさはこんなところにある。

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《 h29.5.1 神原町花の会の花畑・清楚な感じのポピー 》 

神原町花の会(花美原会)(248) ポピー畑の一般開放に向けての準備完了

 4月30日午前8時から1時間余、15名が参加して花協同活動を行った。5月5日の一般開放に向けて、ポピー畑の最終の除草を行った。

 全般的にポピ-の背丈が伸びていないので、最も降雨が待ち望まれる。自然界に任せすることにして、5月5日から一般開放を行う予定です。快晴に恵まれ、和気あいあいの作業で晴れやかな笑顔で散会した。

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《 平成29年4月30日、ポピー畑の除草を中心とした協同活動を行った。5月5日の一般開放に向けて諸準備が完了した。掲示板、表示物の準備は整備中 》

隊友会活動(29) 平成29年度静岡県隊友会浜松支部総会・懇親会

公益社団法人隊友会 静岡県隊友会浜松支部の平成29年度総会及び懇親会が、4月29日10:30~14:00、浜松駅近くのプレスタワ-で行われた。今回は写真を中心に綴ってみた。 

1.総会

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《 総会は式次第のとおり整斉と進められた。各議案は満場一致で議決された。》 

〇 司会 理事 堀内ミサ子氏

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《 いつもの通りさわやかな司会が進められた。》 

 会長挨拶  浜松支部長 新田満氏 

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 《 支部長として活動方針等力強く強調された。 》

〇 来賓祝辞

 顧問 浜松市会議員 新間智博氏

f:id:y_hamada:20170429104050j:plain《 危機管理、自衛隊の存在、隊友会の地域への貢献について強調された。》 

❷ 顧問 静岡県会議員 竹内良訓氏

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《 浜松生まれ育ちの議員としての責務、知事選にも触れられた。》

❸ 顧問 衆議院議員 塩谷立

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 《 自衛隊隊友会の活動について強調された。》

〇 議事 事業報告等 

 支部長から事業報告等が行われた。

 会計報告 会計担当 村上冨美氏

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 《 会計担当として、手際よく報告が行われた。監事花水浩氏から監査報告が行われた。》

2.懇親会

〇 司会 理事 山口芳則氏

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 《 要領よくスマ-トに司会進行が行われた。》

〇 来賓祝辞

❶ 浜松市議会防衛議員連盟会長 飯田末夫氏

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 《 市議会議員と浜松基地との良好な関係の背景など触れられた。》

❷ 第1航空団司令兼ねて浜松基地司令 矢嶋正仁将補

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 《 対領空侵犯措置の状況など空自の現況、基地・部隊等の運営に対する隊友会の協力支援について感謝の意を表明された。》

❸ 隊友会本部相談役・県顧問・元航空幕僚長 石塚勲氏

f:id:y_hamada:20170429121440j:plain 《 北朝鮮問題への対処などどう向き合うべきか示唆に富んだ所見を述べられた。》

❹ 衆議院議員城内実

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《 拉致問題特別委員会委員長の要職に在り、外交・防衛の一端を述べられた。》

〇 乾杯 隊友会本部参与・県相談役・元県連会長・元松基地司令 今村昭八氏 

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《 支部のますますの充実発展を期して乾杯の音頭を取られた。》

〇 懇親会場

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《  総会の17階から懇親会は7階へ移り、懇親の輪を広げた。》

〇 隊歌

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 《 元副支部長 小椋靖氏の主導もとに隊友会歌を全員で合唱した。 》

神原町花の会(花美原会)(247) 皆さんに楽しんでもらう花畑

   昨日は午前、ポピー畑の周辺の草取りを主体とした環境整備を行った。一般開放に向けての諸準備を行っている。 ポピーの生育に関しては、いまいち背丈が伸びてほしい。そのため成長を促進するには、もっと降雨量が欲しいところである。

 今月最後の環境整備は、4月30日(日)花協同活を計画し、会員の皆さんに情報連絡紙を配布した。

 5月に入れば、ポピーの開花状況に合わせて、恒例の花摘みの時期などを決めることとしている。 

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《 花だよりNo 158号 》

今日の花

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《 平成29年4月29日朝 撮影 》

元自衛官の時想(12) 拉致問題と救出

1. 北朝鮮による拉致

  小泉総理大臣の訪朝によって、拉致被害者の一部が母国に帰ってきたあの感動的な映像に日本全国が歓喜に包まれた時から何10年と時が経った。それ以来、未だに北朝鮮に拉致された同胞は一人として帰っていない。

 先日、産経新聞に「めぐみへの手紙」と題した横田満さん・早紀江さん夫妻の手記が掲載された。わたくしと同年代だけにその思いが痛いほどよくわかる。めぐみさんが拉致されたことを知ってから40年の歳月がたった。心情が切々と伝わってくる手紙である産経新聞の切り抜きをはつけてみた。

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《 平成29年4月9日産経新聞の記事 》

2.拉致問題解決とマスコミ報道

 拉致問題を最初に報じたのは、産経新聞であった。当時、拉致問題に対してほとんどの新聞、テレビは冷ややかだった。「疑惑に過ぎない」「ためにする話だ」。そのなかで、産経新聞拉致問題を追及し続けた。昭和55年に3件のアベック失踪をスクープし、平成9年には横田めぐみさんの拉致を実名で報道したからである。

 最近のマスコミの報道を観いても、拉致問題や家族会の報道は、単なるニュ-スとして流しているといった感じである。国家・国民にとって、どうでもよい話題には面白おかしく時間を割いて報道しながら、拉致問題解決の鍵となる国民の総意と決意について、世論をリ-ドして拉致被害者の救出に繋げようとの強い意気込みが感じられないのは私の思い違いであろうか。

3.拉致問題への対応と国民の総意・覚悟

 北朝鮮による日本人拉致が判明してから、国家として対処はどうであったであろうか。私が見るところ、歴代の内閣で安倍政権ほど拉致問題に真剣に取り組んでいる政権はないと思っている。

 拉致問題について、今日まで外交・政治・経済・社会面等あらゆる方策をとってきたと思われるが、北朝鮮の独裁首領の状況を考察するとき、通り一遍の方策では解決の兆しはない。拉致は国家犯罪である。国家・国民が「国を守る」と同じように「国民の生命を守る」という国家・国民の固い決意と具体的な実行策なくして解決は難しい。国民一人一人が北朝鮮の国家犯罪に敢然として、立ち向かう覚悟があるのかどうか問われているのではなかろうか。

 拉致問題の外交・政治的な解決を進めつつも、最終的な救出の方策について国家としての機能・法制面をはじめとする国家のありようについての国民的なコンセンサスが形成されていないところに本質的な問題点が存在している。相手の問題より何より、「拉致被害者の救出」を果たすという日本国家・国民の固い意志・決意が弱いという点であろう。

   その障害となっているものは何か国民の多くは知っている。拉致は国家犯罪であり、最大の人権侵害であるにもかかわらず、一部の世論に引きずられて政治家もこれを避けているように感じられる。冷徹な国際条理において、毅然として国家・国民を強力にリ-ドする政治と政治家が今ほど求められる時代はない。

 反対のための反対や党利党略などではなく、国家の基本問題について、より充実した政策を競い合う政治体制が必要である。さらに突き詰めていけば、三層の一番根底をなす国家の基本問題の改革・是正がなければこの問題の解決にたどり着く事が困難ではなかろうか。

   それに挑戦するかどうかを決めるのは国民である。拉致の発覚以来、問題の本質に迫り、救出が出来る国づくりをどれだけ真剣に議論し努力したであろうか。まさに、拉致被害者の救出ができるがどうかは、国民の総意と覚悟そのものにかかっている。

    安倍総理大臣は、拉致被害者の救出は、政権の最重要課題であり、最緊急課題であると言明した。あらゆる対応の選択肢について、国民の絶対的な支持無くしてこの問題の解決は難しい。

   

元自衛官の時想(1) 折々の時想を綴る

1.  三層の視点から

 毎日のニュ-スを見ても様々な出来事があるが、じっと見ていくとあらゆる事象は大きく分けて「三つの層」に仕分けできるように思っている。

   私はこれを「三層」と呼んでいる。その一つが一番底の動かないもの、次の層は時代とともにゆっくりと変わっていくもの、一番上の層は激しく変わっていくものである。別の見方をすれば、その根底にあるものは、世界各国の政治・経済・社会の仕組みから風土・民族・文化・風習に至るまでさまざまであるが、大きな潮流をとらえることができる。。

 時代は激しく動いているように見えるが、よく見ると、変わらぬもの、緩やかに変わるもの、激しく変わるものにとらえることができる。

2  人生を80年余生きてきた視点から

 わたくしは、一介の元自衛官である。35年余の自衛官現職時代、十数年の勤め人時代、職を離れてからの自治会等地域社会での活動時代を過ごしてきた。自分なりに一生懸命生きてきたが世の中は広ものだ。80歳をぎたとはいえ人生経験など限られたものであるが、物事をしっかりと見つめ自分の考え、意見を持つように努めてきた。

 人間いつかはぼけるときはかならずやってくるものだ。その差は早いか遅いかである。自分の頭や体が動くうちに、折々の感想を綴ってみることにした。

3.  自分はどう思うか、どう考えるか

 よく考古学などで、地層の断面図が示されて時代の判断が行われているが、なるほどと思うことがある。三層になぞらえて思いをはせで考えると、世界情勢から国内の出来事、身近な周りの出来事など一層興味と関心をもって接することができる。

 これらの出来事について、ただ受け止めるだけではなく、自分はどう思うかを主体的な立場で解釈してみると、毎日の生活が意外と楽しくなってくる。

 その基本となるところは、毎日のニュ-スや情報から読み取れる社会事象を「3層」の視点から眺めることにしているからだ。

4.  年寄りの戯言・時想

   したがって、これから綴ろうとしている折々の時想は体系化された学問的な事柄や内容ではなく、常日頃思っていることを綴ることにしている。どちらかというと一方的な主義主張は好きでない。物事を見つめる目は現実的な視点で考えることにしている。一方生活は現実を直視しながら、やさしい目で見ることにしている。老人・オジイの戯言であり、まさに肩肘を張らない「短い感想」「折々の時想」を綴りたい。