老いる雑感(24) 80代になってからの感覚

1 月日の経つのが早く感じられる

    80歳を越えたら、月日の経つのが嫌に早く感じられる。特に1週間のはやいこと、年金生活者となって、何十年であるが、それはどこから来るのであろうか。

 1週間のうち、半分は、半日動いて半日のんびりのんびり過ごす日と、朝から晩まで忙しく動き回っている日が半分である。手元の手帳の予定表に、たまに何も予定のない日があるが、ほとんどは何かが書かれている。

 ぼやっとしている暇はないが、多少でも汗を流せる労働が一番良い。身体が動かせる事に感謝している。働いた後の疲労感と満足感、「生きている」との実感は何物にもかえがたいものがある。

2 金銭と結びつかない生活・行動

 現役時代は、働くということにより給与・俸給・賃金などよる収入があったが、現在の生活の中では、お金とはほぼ縁遠くなった事である。まさしく日々の生活費は、年金で生活をすることになる。要するに生活の糧となる金銭収入とつながっていないということである。

 したがって、毎日の生活の中で、自分の私的なこと、家族とのことを除けば、大部分が地域とのかかわり合いなどである。これを昔は「奉仕」と言っていたが、今風では「ボランティア活動」というべきであろうか。

3 研ぎ澄まされた感覚で世の中を見つめる

 こうした生活で最も大きな利点は、だれにも影響されず、世の中を見つめることができることではなかろうか。出世欲・私利私欲・利害関係・損得勘定などからある程度遠ざかっているから大局的な立場で物事を多少でも見ることができるような気がする。

 人間は面白いものだ。歳をとるにつれて、他との関わり合いや欲が薄れてくるにつれて、世の中を見つめる感覚は研ぎ澄まされてくるように感じられる。これは私だけの感覚であろうか。