隊友会活動( 21) 隊友会浜松支部総会・講演会・懇親会

 静岡県隊友会松支部の総会・記念講演会・懇親会が、去る4月29日浜松駅前のプレスタワ-17階及び7階で開催された。

    総会・記念講演会及び懇親会は、毎年春に行われており、新田満新支部長のもと全般にわたって整斉と運営された。会計報告等多少の手違いはあったがこれを乗り越えて県下の二大・主力支部である御殿場支部とともに隊友会活動のけん引的存在を堅持してもらいたい。

1 今回の総会・講演会・懇親会についての所感

 ❶  共感を呼ぶ内容の充実した記念講演

 記念講演会は、航空自衛官から転進し、国政で大活躍されている元要撃管制官出身の宇都隆史参議院議員の講演内容は実に素晴らしく、参集の全員が同感と賞賛・激励の惜しみない力強い拍手を送った。

 陸自出身の「ひげの隊長」こと参議院議員佐藤正久氏と並んで空自出身の「空飛ぶ参議院議員」こと宇都隆史参議院議員には防衛・外交のエ-スとして大成してもらいたい。初出馬を志して以来の「生まれ変わるならまた日本がいい」いい言葉だ。まさしくそう思う。

❷    隊友の死去に際しての対応

 浜松支部総会の諸報告で特に注目したのは、物故者の増加であった。前年度の物故者14名に対して黙とうを捧げた。高齢隊友の逝去が逐年増えつつあることを物語っている。隊友の死去に際しては、役員が弔問、生花を供し、告別式参列者で「浜松航空隊歌」を歌って葬送が行われている。平成4年浜松支部長に就任後、創設した「隊友の死去に際しての対応」が充実継続されてきた。

 今後、ますますその重要性が増すであろうが、一方、「家族葬」なるものの増加に伴いご遺族が辞退される事例が生まれるようになった。ご遺族にとって一銭のお金もかからない葬送であり、厳しい任務を共にした隊友の心からの野辺送りさえ受け入れられない時代がやってこようとしている。隊友自身がしっかりしているときに子供たちに自分の人生の最後について、意思表示・教示しておくべき時代になってきたように感じた。

 残念ではあるが、時代の推移・変化、若い世代の意識というものであろうか。

創設時のことは、このブログ・隊友会活動(2)「浜松支部 隊友の野辺送り物語」に記した。

 

❸ 女性の役員登用と活躍

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 会勢611名、支部の特色として、上の役員名簿の通り、女性の役員が増えたことが挙げられる。平成4年浜松支部長に就任した頃は女性隊友は一人もいなかった。5カ年活動計画に女性の入会促進を折り込んだ時代があった。懸命の努力が少しずつ実りかけた時代から、今や副支部長、会計担当は女性OGとなった。嬉しい限りである。女性の参加のない組織は発展しないといって過言ではない。 

 

2.浜松支部総会

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 《 浜松支部総会式次第 》

 

 

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 《 理事 堀内ミサ子氏の司会によって、総会・講演会・懇親会は円滑に進行した。》 

 

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《 平成27年度から就任した隊友会浜松支部長新田満氏は、新体制を固めつつある。自衛隊と同様にOB組織の団結力・実行力のある隊友支部を目指すと挨拶した。 》  

 

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 《 5月春の叙勲で瑞宝中授章を受章された静岡県隊友会副会長・元浜松基地司令内山好夫氏の紹介が行われ、全員でお祝いした。》

 

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 《 新理事として登板した女性航空自衛官OGの毛利紀和子氏、新進気鋭の女性役員の一人、今後の活躍が期待される。 》

 

3. 記念講演会 講師 宇都隆史参議院議員

    テ-マ 「21世紀の日本の道しるべ 安全保障の側面から」

 

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 《  講師 宇都隆史参議院議員の霊歴等 》 

 

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 《 講師の航空自衛官出身の宇都隆史参議院議員は、笑顔で自信に満ち堂々と自己の所信を語り、国会議員としての活躍に一層の信頼と期待を強くした。これからのわが国の最大の政治課題について、理路整然とした説得力のある説明は、参会者をすんなりと理解・納得させるもので共感を呼んだ。 》

 

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 《 宇都隆史参議院議員の記念講演は、隊友会のほか防衛諸団体が参加し、約130名で盛況であった。》 

 

4.懇親会 

 

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 《 来賓の第1航空団司令兼浜松基地司令平塚弘司将補は、最近のわが国を取り巻く情勢、熊本地震に関連すると空自の対処状況についは、迅速かつ的確に対応している旨の挨拶があった。》

 

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《 隊友会本部相談役・元航空幕僚長石塚勲氏は、 本年7月の参議院議員選挙の結果がわが国の行く末を決める重要なことであることを強調された。隊友が何を選択するかを問いかけるなど、毎度のことながら簡潔明瞭しにして千金の重みのある来賓祝辞であった。 》  

 

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《 特別会員・衆議院議員塩谷立氏は、来賓挨拶で、内外の厳しい情勢に触れられ、国政で取り組んでいる諸課題について話された。 》 

 

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 《 特別会員・静岡県会議員竹内良訓氏は、来賓挨拶で、熊本地震に対する静岡県の対応等について触れられ、危機管理と 防衛の重要性を説かれた。 》

 

 

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 《 浜松市議会議員・防衛議員連盟会長飯田末夫氏は、初代会長酒井基寿元市会議員の後を継いで、会長に就任された。国家の国防なくして地域社会の発展なしと浜松基地との共存共栄を推進しておられる。力強い挨拶であった。 》

 

 

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 《 隊友会本部参与・元静岡県隊友会会長・元浜松基地司令今村昭八氏は、県隊友会の重鎮として、浜松支部の日頃の地道な支部活動と会員相互の融和団結が素晴らしいと強調されてきた。多くの隊友が一堂に会すること、ここに大きな意義があると重ねて述べられた。》

 

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《  懇親会は7階ホ-ルで行い料理を食しながら歓談で盛り上がった。会員が一堂に会する機会は総会と忘年会である。こうした会合は、老兵になりたりといえども健在であることを示し、語り合うことができることに感謝した。》

 

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 《 最近は「浜松航空隊歌」にかわって、勇壮な「隊友会歌」を小椋靖隊友の指導で全員合唱した。 》 

 

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《 新たに副支部長に就任した佐貫武臣氏の力強い閉会の辞で終了した。 》