昭和の航空自衛隊の思い出(260) 上司の望む先任空曹5章(3)

第3章  隊員指導を委かせられる人

1   信頼

〇 上下の信頼を集める(られる)人(「あの人なら・・・・」安心できる、大丈夫だ、間 違いないと言われる人)

〇    隊員指導に情熱(ファイト)を持った人

〇 「寛厳よろしき」を心得た人(包容力、厳しさ、やさしさのある人)

〇   理屈を抜きにやれる人(理屈を超越した指導ができる人)  

〇 町でも名士、隊でも名士の人(カラ-のある人、持ち味の活かせる人)

 

2  そのためには

〇. 隊員指導について自己の所信、抱負を持つ・・・・自分なりの何かを持つ

〇 若者の立場、心情の理解・・・受容の態度、若いときは皆同じ、芽を伸ばせ(摘み取るな)

〇 部下を惹き付ける魅力を持つ・・・地で行く、持ち味を出す(隠さない)

〇 花も実もある人間・・・短所も長所となり、欠点も魅力となる

〇 安心感の持てる指導  甘いも酸いもわきまえた指導、やり方

〇 手足となる空曹を持つ  自分一人では大したことはできない、無任所組、ノンポリの空曹を上手に活用せよ

〇 同僚の協力を得る  つまらない反目張り合いはするな

〇 無理するな  できないこともある、背伸びをしない、限界を知る

〇 前向きの指導に心掛けよ  否定型(「するな」「やるな」)より肯定型へ

 

服務は任務遂行の基盤をなすもの・・・・上司がいつでも「安心して」「後顧の憂いなく」「任務達成に邁進できた」と感謝できる人