昭和の航空自衛隊の思い出(161) 指揮幕僚課程における戦術応用研究演習及び総合図演

1.戦術応用研究演習

 昭和47年7月に入校した指揮幕僚課程も、基礎研究から各種の事例研究を経て48年3月~5月の間、第1次、2次と戦術応用研究演習を行った。

 学校の総力を挙げての研究演習で、第1次は、「航空作戦における各種行動に関する状況判断等」の演練であった。、主任補佐官:園部1佐、指導教官:権代1佐・寺内2佐・米川2佐であった。

 第2次は、「状況判断、作戦計画」であった。

 全般:園部1佐・権代1佐、人事:相原2佐・宮原2佐、情報:須貝2佐・永山3佐、作戦運用:園部1佐・権代1佐・野口2佐・小倉2佐・米川2佐・谷2佐・増田2佐・下村3佐・朝比奈3佐、通信電子:鳥飼2佐・天野2佐、後方:江藤3佐・力武3佐・梅原3佐と錚々たる陣容であった。

 その後、園部昌光1佐が第6航空団司令(将補)に就任された折に、司令部人事班長としてお仕えした。また、米川2佐・谷2佐は空将に昇進され、航空幕僚長、航空幕僚副長として活躍され、空幕人事2班長としてお仕えした。 

2.総合図演

 指揮幕僚課程のハイライトは、卒業が近づいた終盤において、方面隊以下の部隊の運用に関する指揮官及び幕僚としての総合的能力を向上させるための総合演習であった。約2週間に及ぶ演習で学生が司令官、幕僚長及び各部長となり最後の総仕上げを行った。

 学生はそれぞれの職務配置に指定され交代した。ここでは堂々たる名方面隊司令官や名部長が生まれ活躍する場面があった。こうした総合図演は、要撃管制官としての実務経験を積んていたので、状況下にすんなりと入っていけたように記憶している。

 卒業後、各級の司令部勤務において、人事幕僚として勤務することになったが、自信を持って勤務するようになった。  

 

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 《 主任補佐官園部1佐の指導 》

 

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 《 幕僚作業 左は私、右は碓井克典1尉(航4) 》

 

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《 幕僚作業 左は私、熱心に起案しているようだ。右は南雲宏3佐(外25)》