1. 浜松基地納涼 の夕べ
航空自衛隊浜松基地の恒例の「浜松基地納涼の夕べ」が昨夜７月２４日17:30~19:30の間、南地区グラウンドで行われた。招待客として会意を払い参加した。
この行事は、浜松基地司令と浜松防衛団体連合会会長共催の四大行事の一つであり、今年は48回目となるとのこと。ちなみに春の観桜会、夏の納涼祭、秋の航空祭( エアフェスタ )、新年の賀詞交歓会である。
来賓は鈴木康友浜松市長をはじめ多数参加され、浜松市長が挨拶された。家康くんも至る所で写真撮りに一役かって頑張っていたね。
納涼祭といえば、全国どの基地・駐屯地でもそれぞれの特色があり、自衛隊ならでわの持ち味が発揮されている。基地によっては連続日で開催しているところもあると聞いている。それだけ基地と市民とのつながりがあるということであろう。私も現職時代は各基地の納涼祭に参画・参加した経験がある。
かって浴衣、角帯、雪駄、足袋など盆踊用を一式そろえて踊りの輪に加わったことを思い出した。退官後はどこかに保管していることなどさえいつしか忘れてしまっていた。
浜松基地納涼の夕べは、市内各所で行われている納涼祭とは全く比較できない規模のものである。自衛隊という精強な組織体が実施するのであるから、当然といえば当然であるが、これらは長い歴史と伝統によって築かれたものだ。
それは、①盆踊りの規模が大きい。特に、櫓の大きさ・会場の広さ・人員の規模 ②市民参加の楽しむ盆踊 ③基地の総合力発揮と整斉とした運営、以上の三点に集約できるであろ
今回は、招待者の接遇、進行・警備・救護等の態勢、車両の誘導統制、多種多彩な盆踊り、盆踊り団体の大動員、模擬店など周到な計画準備のもとに実施されたことが伺われた。ことのほか弁当はとびきり美味しくよかった。
最近は健康管理上すべてウ－ ロン茶をいただくことにしている。自家用車で入門しゆっくりと出門した。撤収状況など迅速に行われ見事であった。盆踊りに参加した隊員を始め、運営に従事した現場の隊員の皆さんは実によく機転がきいて黙々と役割を果たしていたのが印象的であった。
ＯＢの立場から注文を付けるとすれば、放送は当日の風向きなどによって、やや聞こえにくいところもあったようだから拡声器の各地点の配置、方向、音量など改善を加えればさらによくなるであろうと感じた。
2. 納涼祭も実動訓練
納涼祭は楽しむ盆踊を通じて市民と交流、自衛隊基地への理解を深めるものであるが、基地・隊員を多数動員する所以のものは、広報といった次元ものをはるかに超えるものがあるからである。
その本質は、市民を対象とした広報活動と部隊運用の実動訓練と考えればより良い成果につなげることができる。お祭りに参加して一緒に楽しむ隊員がいる一方、毅然として任務を与えられ運営に従事する隊員がいて納涼祭はうまく進むものだ。
どんな役目でも、諸事万端・有事対処・実動訓練との視点に立てば、招待者に対する接遇も楽しくなる。実によくやっていたと思う。侮るなかれ、自衛官である限り何事も有事対処に帰結することになる。こんな見方で老兵は納涼祭に参加した。
《 浜松基地司令荒木正嗣将補の挨拶、力強い挨拶でよかった。》
《 本部 総合案内所 、各所に目配りしていた。》
《 招待席はいっぱいでにぎやかであった。各席には基地の主要幹部が配置され、招待者との話が弾んでいた。隊員たちの献身的な接遇で楽しい夕べが過ごせた。 》
《 市民と隊員が一緒になって盆踊を楽しんでいた。隊員にとってもきっと良い思い出になるであろう。盆踊りも参加できるときは積極的に参加する。こんなことはなかなかないことだと後で知ることになるものだ。 》
《 自衛隊らしく勇壮な力強い隊員の龍武太鼓 》
《 ひときわ目立つ浴衣姿だ。多彩で映えた。》
《 統一された浴衣姿と踊りは日本の夏の風物詩である。各踊り団体がこうして積極的に参加協力してくださる。ありがたいことだ。浜松基地の盆踊に参加できることは当該団体のステ_タスを示すぐらいになっており誇りとしているところが普通と違うところであろう。みんなそれを目指し自負しているから顔つきや動作が違ってくるほどだ。》
《 そろいの浴衣姿が百単位となると圧巻だ。盆踊りの歌と踊りがマッチしてみていても気持ちがよいものだ。暑い中にも爽やかなそよ風が吹いた。 》
《 夕やみの中に浜松基地内に各種の盆踊りが展開し、本格的な夏が到来したことを知らせた。風景としてもなんとも言い難い雰囲気があり、地の利を得た夏の浜松基地の風物詩でもある。》
