空幕人事課人事第2班長在任間における空幕各課に勤務する准尉及び空曹は、当時のメモによると、昭和62年9月頃、25名のほか中業隊所属で空幕勤務を兼務とするものが8名であったと記している。
航空幕僚監部は幹部自衛官及び事務官を中心に少数の准尉及び空曹から成っていた。
幹部自衛官は、各職域から選ばれた資質能力の優れた幹部'・将来の進展が見込まれる幹部であった。准尉及び空曹も全国及び 関東周辺部隊等から優秀者を選定して配置していた。事務官も同様であった。
空幕内における准尉及び空曹の役割は幕僚の補佐であるが、各人とも担当業務については専門者であり、航空自衛隊を背負って立つ業務を担当していた。
空幕勤務の准空尉・空曹の人選は、各部・課とも所掌のル-トを通じて適任者を把握し推薦してくるケ-スが多かった。これらにあたっては、本人の資質能力はもとより住居の移転、配偶者の状況、子弟の教育、生活設計等諸般の状況考慮したものであった。
各部・課の情報、推薦を考慮しながら、人事部門の立場から広く全国の部隊及び関東周辺の部隊等から適任の人材の推薦をお願いし、優秀かつ適任者を選考し配置したものである。
何といっても空幕勤務は、第一線の部隊や一般の部隊勤務と異なり、幹部と同じく、勤務の特殊性、多忙な業務処理と重責に耐え得る資質能力を有する人物を選抜配置することに努めた。
従って、空幕勤務を終えた准尉及び空曹は、部隊等においても空幕勤務の経験を活かして自信をもって勤務し、部隊活動の中核となって活躍していった。また、 総じて、准尉・空曹は、長期に勤務して古参となって故事来歴を知る組と所定の年数を勤務して部隊に帰って行く組の二つに区分する事ができた。航空幕僚長を補佐する幕僚機構において、縁の下の力持ち的な存在である准尉・空曹の一群が黙々と職務を果たしていた。
当時の私のメモによると、昭和62年9月頃における空幕勤務者は、次の通りであった。
*は中業隊等所属で空幕兼務者
【監理部】(総務課)1曹向山良生、1曹落合公明、2曹田平忠隆
(会計課)曹長中敷領徳士、2曹西村明治
(基地対策室)曹長飛内政喜*
【人事教育部】
2曹福田文紀*、上原久民
(厚生課)准尉宇多田仁*、曹長大塚道夫*、曹長野口道夫*、1曹大谷栄治
1曹岡本正利
【防衛部】(防衛課) 1曹寺腰聖一
(運用課) 1曹島崎勲
(施設課)1曹久嶋武久*
(システム企画室)1曹山本和男*、1曹佐々木則道
【調査部】(調査第1課) 1曹甲田文雄*
(調査第2課) 2曹井上修、2曹石塚久雄、2曹石上雄一、2曹常谷諭、
2曹大塚正、2曹大森祐一
【首席衛生官付】2曹中村敬、2曹前川一男
【監察官付】 1曹高野東二
【副官付】 2曹川添秀士