神原町花の会(花美原会)( 505) 第29回全国花のまちづくり浜松大会に参加して(6)

 第29回全国花のまちづくり浜松大会が、5月27日、浜松市中区のアクトシテイ浜松中ホールで開催され参加した。

 平成2年に航空自衛隊を定年退官し、浜松を終の住処を決めて、再就職し第二の人生を歩んだ。その後、地域に馴染み皆さんの推挙により自治会長を務めた。

 会長就任するや、明るいまちづくりを目指して、「まちづくり委員会」を設け、町民の総意により「まちづくり構想」を策定した。その一つに「花のまちづくり」として花の会を創設し、神原町花畑を開設した。

 平成17年(2005年)、花の会の会長として、約10年間花と緑のまちづくりに努めた。会員の皆様の奉仕と汗により、全国花まちづくりコンクールにおいて、平成22年(2010年)努力賞(若葉賞)、23年(2011年)奨励賞、27年(2015年)奨励賞をいただき、平成29年(2017)には、第27回全国花まちづくりコンクールにおいて、団体部門で「花まちづくり優秀賞」を受賞した。代表として、東京の晴れがましい表彰式に臨んだ事が昨日のように思い出された。

 この全国コンクールの重みを知るだけに、今回事例発表の「天浜線人と時代をつなぐ花のリレー・プロジェクト」のような沿線花づくり活動をはじめ、数々の地域の花まちづくり活動の様子が思い出された。

 今回は、私の約20年間の花活動の締めくくりとして、浜松大会の式典、発表会及び交流会に参加者した。充実した人生の中に花活動があったことは幸いであった。

 代表として表舞台に立ったが、自治会及び町民各位の理解と協力支援、会員の皆様の一致団結による組織力・集団力の成果であった。また、陰で妻が支えてくれた。一緒に地域の花のまちづくりに専念した日々が思い出された。これからも、気力体力の続く限り地域の花活動に参加したいと思っている。

 【所感】

 「全国花のまちづくり浜松大会」に出席して、東京の晴れの表彰式で感動し、思いを新たにしたことがよみがえった。まちづくりの分野はさまざまであるが、一生懸命にわが町を、地域を、市を県をと、それぞれの立場で、今日も明日も誠心誠意、苦労をいとわず努力をしている人々がいっぱいである。

 花のまちづくりはもとより、地域活動20年を振り返ってみて、わが町の「まちづくり」構想の発想は間違いなかったことを確信した。

 第32回(2022年2022年)  全国花のまちづくりコンク-ル 団体部門「花のまちづくり優秀賞」に輝いた「天浜線 人と時代をつなぐ花のリレ-・プロゼクト」、天浜線を舞台に遠大な発想と地域・団体が一体となって活動する組織作りなどに感銘を受けた。

 また、個人部門「花のまちづくの優秀賞」を受賞された、浜松オ-プンガ―デンの会佐野誉志照・恵美子夫妻の長年にわたる花活動に敬服した。

「アメイジンぐグガ―デン・浜名湖の取り組み」浜名湖ガ―デンつ-リズム推進会議 会長 塚本こなみ氏、「高温化に備える 新ガ―デニング主義」イングリュシュ-ガ―デンデザイナ― 古屋桂子氏の講演は素晴らしかった。

 自衛隊式に言うならば、戦略と戦術がしっかりしていることである。しっかりと練られた理念に基づいて方針と重点が明確であり、具現策を着実に実行し、常に改善充実を図っていることが強く印象に残った。

 第29回全国花のまちづくり浜松大会の様子と所感

❶ 基調講演

  「高温化に備える 新ガ―デニング主義

  イングリュシュ-ガ―デンデザイナ― 古屋桂子氏

❷ 基調講演のスナップ

❸ 所感

 イングリュシュ-ガ―デンデザイナ― 古屋桂子氏の基調講演「高温化に備える 新ガ―デニング主義」は興味深く拝聴した。以前にも講演をお聞きしたことがある。翌日の現地見学にも参加し、現場でガ―デンデザイナ―の立場から説明を受けた。

 英国等及び我が国における現代の草花を主体とした庭、植物園の動向と潮流、ガ―デンづくりの基本的考え方など長年の経験と深い考えのもとに創出されてたデザインだけに納得するものがあった。心から草花を愛し愛でる人柄がにじみ出ていた。

 かって、神原町花畑のコンセプト・デザインにあたって、前面の花壇は宿根草と定期的に植え付ける季節の花を咲かせ、後面は春はポピ―、秋はコスモスの二つに決めて、全体的にどこから眺めても特色のある景観を形成し、見栄えが良くて、花の鑑賞期間を長くし、高齢化に対応して手入れと協同作業の効率化、省力化を図ることに努めたことがある。

 何事も同じであるが、しっかりとした理念と構想の下に、ガ―デンづくりが必要であることを再認識した、