天龍山洞雲寺参道の人生教導の石碑(12) 人生は あせらず なまけず しんぼうずよく

 菩提寺である浜松市西区神ケ谷町天龍山洞雲寺 には、毎月1日と15日の2回,同寺に詣でて墓参りをしている。

 参道の片側には、昭和の30年代に設置された石碑が15個建っている。檀信徒から寄進された石碑で,表面に人生の諸々の教導の言葉が銘されている。その裏側には寄進者名と建立年月日が刻まれている。

 仏様の教えでもある。日常生活における誠に含蓄のある教導の言葉である。

 墓参りの都度,立ち止まって読み返すことにしている。歳を重ねるにつれて同感することばかりである。

 わが人生を振り返り,残された人生の道標としている。

 ⓬   天龍山洞雲寺参道の人生教導の石碑

「人生は あせらず なまけず しんぼうずよく」

【所感】

 87歳となってみると、人生は長いようで短いと感じる。残された人生はわずかである。自分なりに一生懸命に全力投球で、その都度やれることはやってきた。悔いを残すこともない。満足感でいっぱいである。

 したがって、残余の人生は、今までと同じように、体力気力がある限り、最後までやれること、やれそうなことは挑戦することにしている。

 振り返ってみると、人生の指標として「人生は焦らず、怠けず、辛抱強く」は名言であると思う。

 若い時は、あらゆる面で他人と比較し遅れをとっているのではないかと焦りを感じるものである。長い人生からみると、数年の遅れなど取り戻すことは可能である。

 人生、時には寄り道をすることもある。苦い失敗と経験は必ず生きてくるものだ。真面目に真剣に生きている限り無駄なことはない。

 怠け心と怠惰は、次から次へと怠けを生むものである。悪循環に陥ることになる。取り返しができないことがあるので用心すべきである。

 辛抱は大事だ。己の目標や方向を決めたら達成のため強い意志をもって努力をする。その過程でさまざまな問題に直面しても、諦めず持続して実行することである。

 人生、「焦らず、怠けず、辛抱強く」は、老若男女、年齢に関係ないのではなかろうか。人生は自分で創る、築くものであるからだ。