元自衛官の時想(142) コロナ対処等に見る国民から選ばれるトップリ-ダ-の資質能力

 24節気によると、今日は立春、昔から「2月は逃げる、3月は去る」と言われている。春がそこまでやってきている。

 午前、新型コロナのワクチン接種の3回目をかかりつけのクリニックで受けた。とても合理的、効率的な対処で、受付、確認、接種、待機など過去の教訓が改善されており、待ち時間も少なくあっという間に接種が終わった。さすが優れた町のクリニックである。

 政府の新変種オミクロン種の急激拡大に対する対応はどうであろうか。新変種で未知ことであっても第5次までのコロナ対処で何をどうすればよいか学び、何が問題であり、阻害要因はどこにあるのか、どうしたら良いか解決策はかなり分かってきていた。

 第6次のコロナ国難対処は、内閣総理大臣が確固たる信念と実行力をもって、国家の全機能を有機的に活動させ全機能を発揮する事にある。

 何をどうすべきかは、専門家でなくてもやるべきことは多くの国民が分かっている。国民は世界及び日本の状況を的確に理解しているのではなかろうか。したがって、細事を記することを省略する。

 初動対処が決め手となる。状況を的確に分析評価・判断し、やるとなれば全力対処で、国家・国民の生命と財産を守る不動の信念と断固としてやりぬく決意の披歴・発信が必要である。実行するには国民の理解と協力を求め、全ての責を背負う覚悟が必須である。過去の幾多の事例を見ると、実は実行となると、迅速とタイミング、果断に決断し下令することが難しいのである。

 コロナ対処は国家危機の一つである。その対処は、国家のトップたる内閣総理大臣はじめ各大臣、都道府県知事など、各級の指揮官たる組織の長がその実力を発揮する時である。オロオロ、ウロチョロウロチョロしてはならない。

 こうした危機事態に際して、民主国家は国民が選挙で選ぶ政治家の資質能力にかかっている。いざという時の危機管理能力が求められるからだ。

 実際の実力は危機が発生してみないとわからない面もが、実は平素の行動、状況判断、判断決心から資質能力を推し量ることができる。その上、たゆまぬ鍛錬・訓練と経験から実力発揮の素地が作り上げられるものである。

 目を転じて、こうしたことは地域の自治会、シニアクラブなど諸団体であっても、危機管理意識の高い者、管理能力のある者を選ぶ時代となってきているように思われる。戦後よく言われた平和ボケからの脱出は国家のみならず、地域の諸団体においても地域を守る視点からの発想が求められるのではなかろうか。

わが家の庭の紅梅  令和4年2月5日撮影

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