85歳老いる雑感(120) 自動車の処分、自転車の購入と自転車保険の加入

 運転免許証を返納し、車なしの生活に入って直面したことは車の処分と自動車保険の解約、自転車の購入と自転車保険の加入であった。 

❶  車の処分と車任意保険の解約 

 自家用車の処分については、今まで車検をお願いしてきた知り合いの業者において処理してもらうようにした。

 また、自動車の任意保険を解約したが、静岡県自動車保険の義務化を決めた時、自転車保険を特約で付けていたことから、自動車の処分・任意自動車保険の解約に伴い、自動的に自転車保険も無くなった。このため新たに自動車保険に加入する必要があった。

 新たに自転車保険の加入

 自転車の使用にあたっては、静岡県は自転車条例が施行され、令和元年10月1日から自転車損害賠償保険等への加入が義務付けられている。そこで自転車保険について、元の任意保険代理店のアドバイスとネットで調べたりして、最も最良の自転車保険はないか、一週間ほどかけて検討した結果、全日本交通安全協会の「自転車会員」入会及び「サイクル安心保険」の「自転車事故補償コース」にWEB申込みで加入した。

 自動車保険の選定にあたり考慮した事項

①  示談交渉付きであること。

 事故が発生した時の損害賠償ほど難しく、かつ、心労の大きいものはない。保険会社の示談交渉によるサビースがいかに重要であるかを知っているだけに、示談交渉付きかどうかを最も重視した。

 かって、航空自衛隊を退官し、自動車保険料率算定会(現在損害保険料率算出機構)調査事務所及び日本損害保険協会の交通事故相談所に勤務した経験から、加害者、被害者どちらの立場になっても、示談交渉を相手方と直接交渉することの難しさや心身の負担は想像を絶するものがあることを見聞してきた。

②  加入に年齢制限のないこと。

 85歳であること、今後90歳までの自転車の使用を想定して、自転車保険を調べて見たら、加入がいかに狭き門であるかがよくわかった。本当に小さな穴をくぐり抜けるような感じであった。

これはという自転車保険があって調べていくと、年齢制限に引っかかってしまった。

 自転車も車両であること、自動車運転と同じで、自転車の使用も自分の体力気力など身体状況を見て道路交通法を守れるかどうか、他人を傷つけないかどうかなどの面から自主的に止める時期を判断、決断すべきことを強く感じた。

③ 夫婦とも対象となること。

 今までは、自分の車に家族を含めて自転車保険を特約し、妻の自転車を使うこともあった。今回、私の自転車を購入したことに伴い、夫婦とも対象となるものにした。

 手頃な保険料であること。

 通常の傷害保険は、従前から加入していることから、自転車事故による損害賠償を主体としたものにした。安くもなく高くもない手頃な保険料とした。

 加入手続きが簡単であること。 

 ネット時代であることからWEB加入とした。何回か手順を確認してネット加入を実行した。

❹   自転車も車の一つ、交通ルールを守る。

 自転車は、道路交通法により軽車両と位置づけられており交通ルールをしっかりと守る義務がある。従前に増して、車の一つであることを自覚し、気を引き締めて自転車に乗ることとした。

 最近の高齢者の自転車事故の発生状況、原因などの傾向と心がけなければならない事項を再確認した。いずれにしても夜間は乗らないこと、できる限り交通量の少ない道路を利用することにした。