昨日1月20日は大寒であった。大寒は、24節気の第24番目、この日から立春(今年は2月3日)の前日までの間、一年中で最も寒い時期に入るといわれている。
そこで、今日は厳寒の遠州灘海岸や砂丘の様子を写真で表現できないかと思い、篠原海岸に出かけた。早朝の砂浜の様子をとらえるには、日の出前後が一番だと判断したからである。
車の準備をしたら、フロントガラスは凍結しており、布で除こうしても効き目なし、そこで暫く暖気運転をして、凍結を解いた。6時20分ごろ出発した。ゆっくりと走行し、車窓から眺める風景は、田畑は真っ白、6時45分過ぎに到着、防潮堤の駐車場に車を置いて、遠州灘海岸に出ると砂浜は真っ白であった。
外気は2〜3度、風はあまりなく、視界は良好であった。防寒服装で出かけているので、寒さは感じないが、手袋をしているが、カメラを操作するので冷たく感じた。
本日の日の出は6時53分、早朝の厳寒の砂浜、日の出など予定した撮影を終えることができた。
今年の日の出は、元日、14日と早朝に遠州灘海岸を訪れたが、今回は雲の帯など全くなく期待通りの日の出であった。日の出は太陽の全体像が姿を現す瞬間は数秒間であり、納得のいく様子を捉えることができた。
今回の狙いは、凍りついた砂浜の風紋の様子を撮影することを主とした。目的を果たした後は、すぐに帰宅、往復・滞在を含めて1時間20分余で帰ってくることができた。
作品化するものは、主としてRAWで撮影し、後日時間を費やして選定してじっくりと作品に仕上げることにしています。
1 海岸に寄せる思い
遠州灘海岸や浜名湖湖岸などにに思いを寄せる気持ちが人一倍強いのはなぜだろうかと考えてみると、それは子供時代に、日本海の波音を聞いて育ったことにあるように思う。自衛隊現職時代も、山口県の防府海岸、千葉県の鴨川海岸、石川県の小松海岸、九州の博多を中心とした海岸など、様々な任地でも海岸を散策し思い出深いものがある。
子供の魂百までとあるが、海山の近くで育った環境の影響は、終生尽きることがないであろう。
2 寒いのによくでかけるね
家族は、この寒いのに早朝よく出かけるねという。高齢期における車の運転など心配ばかりかけて申し訳ないと思っているが、それなりの防寒対処と心構えで出かけているので、特別な不安感はない。これなども元気が残っている今の内だけであると、自分で自覚している。
3 四季折々の変化が心に響く
海岸で潮のにおいと波の音を聞くと、故郷の鳥取の宇野海岸につながっていくものがある。自然界は刻々と変化していく、こうした変化に関心を寄せるのは、心身がそれなりに元気であるからであろうか。物事に対する感動する力が多少でも残っている証左であろうと思うが、いつの日がそれも消滅することになるであろう。わが心の中に案外それを恐れているのかもしれない。
❶ 厳寒の日の出 令和3年1月21日 06:56撮影 遠州灘篠原海岸から
❷ 早朝の遠州灘海岸の風紋 令和3年1月21日 07:05撮影