元自衛官の時想(107) 自衛隊の最高指揮官たる安倍晋三内閣総理大臣の評価

 安倍晋三内閣は、9月16日午前臨時閣議を開き総辞職した。安倍晋三内閣総理大臣が健康上の理由により辞意表明されたが、8年7ケ月の歴代最長の在任期間において、わが日本の舵取りをし、発病とはいえ余力を残して潔く退任されたことは素晴らしいことであった。

 総理大臣在任間の功罪について論じられているが、政治家個人、とりわけ内閣総理大臣の功績・業績の評価は後世において決まってくるのが常である。歴史に名声を博する名宰相であったかの評価は後世に託するのが良いであろう。

 安倍総理大臣及び安倍政権に対する評価は、辞任表明及び辞任後の世論調査も報ぜられたが、割合に国民の評価は高かった。また、国際社会における各国首脳の評価も高いものであった。

 元自衛官の立場から見ると、自衛隊の創設後における歴代の内閣総理大臣の中で安倍晋三総理大臣は、総合して最も優れた最高指揮官であったと高く評価するものです。

 自衛隊の最高指揮官は、自衛隊法に内閣総理大臣あると規定されています。安倍晋三内閣総理大臣はその職責を立派に果たされました。

 新聞論調の中で、産経新聞が取り上げた「安倍政権を振り返る 安全保障」の記事で外交と安全保障の分野における功績と課題について、元統合幕僚長河野勝俊氏と前官房長官補兼原信克氏の所見が開陳されていた。安倍政権=安倍晋三内閣総理大臣の評価であること考える。

 自衛隊OBの一人として、両氏の所見とまったく同じであることから、あえて同記事を掲載するすることにしました。

令和2年8月31日   産経新聞記事の切り抜き

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