わが趣味活動( 49 ) わが町の歩みや花活動の記録写真から今は楽しむための作品づくり

 この頃は趣味の一つに「写真」をあげることにしているが、作品として写真を仕上げるようになったのはここ10年ほどである。それまではごく一般的な記録写真を撮る程度であった。

 若い時から小型のカメラを持って、家族を中心とした記録写真を撮ってアルバム帖に貼り付けたりしてきた。

 自衛隊定年退官後は、隊友会自治会活動等において積極的に記録写真に取り組んできた。とりわけ、70代になって地域の諸活動を始めるようになってから必要に迫られて転機が訪れた。

❶   町の50年の歩みの編纂と自治会活動の記録

 平成17年4月自治会長に就任して、「神原町50年の歩み」を3年がかりで資料収集して編纂した。当時一番苦労したのは、50年間に折々作成された自治会関係文書と関係者の手持ち資料の収集であった。

 写真は古老のところを訪問して、差し支えない範囲でアルバム帳を見せてもらい、了解いただけるものは、50年史の基礎資料として写真をコピ-させていただいた。

 資料収集にあたっては、自治会長経験者等の諸先輩の皆さんと面談してまずお話を聞いて、出てきた話題の事柄の中から焦点を決めて、詳しく聞き取り調査を丹念に行うとともに裏付け資料として写真を活用したものであった。

 写真アルバムをめくりながらの調査は、宝物を掘り当てるような感覚で当時を物語る貴重な写真ばかりであった。一葉の写真は時代を映すものであり、写真の威力を再認識したものであった。

 こうした経験から、自治会長在任間は、各種活動を写真に記録し、CDに収めて保存することにした。その後は、将来役立つことがあるかもしれないと、その都度町内の様子を撮影しCDで残すことにしている。

❷   花と緑いっぱいの活動成果の記録と発表

 もう一つは、花の会の代表者を務めることとなり、花と緑のコンク-ルへ応募するにあたっては、写真をもって書類審査が行われることから、平素から丹念に写真を撮っておく必要に迫られたことであった。

 花畑の運営においては、花の種類、配置デザイン等最終的には代表の決断となる。したがってどのように花と活動の成果をまとめるかは代表の腕にかかっていることから、写真撮影について勉強を迫られることになった。

 代表退任後も写真も代行して撮影しているが、基本的には何をどのように配置して、何を訴えるのかが一番わかっているのはその任に当たる代表、代理者であることから当事者が自分の目で確認し撮影するのが最も効果的であるように思う。

❸   楽しんで撮影する写真と作品づくり

 こうしたことから、最初は必要に迫られての記録を目的とした写真撮影であったが、その任を離れるようになると、自然に自分が楽しむための写真撮影に代わっていった。今では、どこに行くにもデジカメを携行することにしている。本格的に作品として写真展等に出展するものは、高価ではないが趣味用としてキャノン EOSKISS X51を使ってrawで撮影している。パソコンで作品化するには結構時間がかかるものだ。芸術的な表現となるとセンスと才能が必要であることを感じるこの頃です。

 歳を重ねるにつれて、遠出をして写真撮影をすることもできなくなるが、身近なところにある題材をもとに人を感動させる写真を撮りたいと思っています。

 作品発表の機会は、浜松写真連絡協議会の作品展、浜松市高齢者作品展などがあり大きな励みとなっています。

 いつもカメラを携行して行動することが、何か変わったことはないか、何事にも興味と関心を持つことにつながっているのではなかろうか。とても人を感動させたり、驚かせるような優れた作品などできないが、これからもボケ防止の一つとして軽い気持ちで取り組んでまいりたい。