山門の人生の教示 花を見て怒る人はいない

   4月1日午前、菩提寺天龍山洞雲寺を参詣し墓参りをした。山門の今月の掲示は「 花を見て怒る人はいない 」であった。

 花は人の心を優しくしてくれる。「花を見て怒る人はいない」はまさしく至言である。

美しい花は、人の心を開き、癒してくれる。そこに理屈はないのではなかろうか。

 花の命は短いと言われるが、花期の長いもの短いもの、花種によって千差万別である。一年のうちに何回も咲くものなど、これまた様々だ。

 その上、開花も始期、最盛期、終期では花模様も異なってくる。一年草多年草宿根草といろいろであるが、花は散っても次から次へと受け継がれていく。

 家の庭に花を咲かせて、家族だけで楽しむのも良い。さらに道ゆく人々に見てもらい楽しみ喜んでもらえる花はきっと嬉しいだろう。花は語らないが、花冥利というものではなかろうか。

 私たちが愛でる花群は、人間にとって安心安全なものが提供されている。人間の創造努力で品種改良されて美しさも増し多種多様となってきた。

 35年余の自衛隊勤務を定年退官し、浜松を永住の地として地域に根ざした活動の一つとして花活動を取り入れた。

 在隊間の各地の見聞経験の上に自治会の部長・副会長・自治会長を経て、まちづくりの中に花いっぱい活動を積極的に事業化した。

 花について特別な知識経験はなかったが、皆さんの協力をいただいて花の会の会長を十年余務めることが出来た。花と縁を持てたことに感謝している。それだけ人生が豊かになったからである。

 これからも花との縁は、終生続くであろう。「花を見て怒る人はいない」からだ。

f:id:y_hamada:20200401082109j:plain

《  浜松市西区神ケ谷町天龍山洞雲寺》