1.山門の掲示、今が勝負だ
墓参りで天龍山洞雲寺に詣でた。山門入口の掲示は、「 1日、1日、今が勝負だ 」であった。簡潔明瞭だ。人生は1日1日の積み重ねであり、一生懸命にやりたいこと、やるべきことをやればよい。人としての道を外れず、誠実に、正々堂々と生きることが大切ではなかろうか。
2.毎日の勝負は目標に向かって挑戦
若い時代は目標をしっかり決めて挑戦する。成人になれば社会人として、職業人、家庭人としてそれぞれの中核、大黒柱となって自分に与えられた務めを果たす。高齢になれば、人生を楽しみながらサポート役に回り人生を全うするすることではなかろうか。それぞれの年代とおかれた立場で処すればよい。
勝負は文字どおり勝ち負けであるが、言葉そのものにとらわれず、その本質・真髄をしっかりと捉えて、自分なりの生き方をするということである。言葉尻にとらわれると、勝ったの負けたのということになる。人生は他人に勝つことではなく、自分に勝つか負けるかではなかろうか。
若い時代、壮年時代は体力・気力も備わり仕事はもとよりあらゆるものに挑戦し、勝負を挑むことができる。とりわけ若い時は失敗を恐れない勇気を持ち合わせている。
3.勝負の後は、穏やかな平安の日がやってくる
長い人生は波乱万丈である。山あり谷ありだ。晴れの日があれば、嵐の時もある。そうした辛い時があっても必ず、穏やかな日々がやってくるものだ。苦労が糧となって安定した生活を築く人が多い。
勝負の積み上げの後には、平安の日がやってくるものだ。動の後には静がある。最後は有終の美が飾れればよい。なかなかそうはいかないこともあるが、それに近づくことはできる。人生とはそんなものではなかろうか。
今夕のBS―TBS「みんなの平成」番組で、平成の大横綱貴乃花は、勝負は相手に勝つことではなく、「己に勝つこと」であると語った。人生の勝負は動と静の顔に観ることができる。
4 今が勝負の動と静の顔
《 平成31年3月31日BS―TBS「みんなの平成」画面から、平成の大横綱貴乃花の顔に勝負の動と静を観ることができる。元横綱貴乃花は、勝負は「己に勝つこと」であると語った。 》