浜ちゃん日記 九州北部豪雨と線状降水帯(1)

 昨日5日は、活発な前線の影響で、西日本全域で大気が不安定となり、中国地方から九州北部にかけて大雨が降った。気象庁は十数年に一度の災害の危険があるとして、午後6時から順次、福岡、大分の2県31市町村に大雨特別警報を出した。島根県西部の4市町でも特別警報が発令された。

 一夜明けた新聞・テレビの災害被害報道で、すさまじい河川氾濫の被害惨状にくぎ付けになった。自衛隊・消防・警察などが行方不明者の捜索や孤立状態の住民の救助活動に懸命の努力をしている。

 今回の豪雨は、梅雨前線の動きに伴って発生した「線状降水帯」なるものの怖ろしさを改めて再認識した。集中豪雨、とりわけ梅雨期は約四分の三が線状の形態を持つといわれている。

 7月の降雨量のほとんどが半日に集中して降ったと報道されており、局地のこうした自然現象はどこでも起こりうるものであろう。気象について一層の関心を持ち対処する必要がある。

   なお、今回の九州北部豪雨に対する自衛隊の行動については、常に防衛省のホ-ムぺ-ジによって対処状況を確認している。被災者の安心安全と出動部隊の健闘を祈る。

防衛省のホ-ムぺ-ジ 出典

平成29年7月6日
防衛省
九州北部における大雨に伴う人命救助等に係る災害派遣について
(22時00分現在)
※数値等は速報値であり、今後変わることがある。
※下線部は、前回報告からの変更箇所
1.災害派遣の概要
【福岡県】
(1)要請日時 平成29年7月5日(水)19時00分
(2)要 請 元 福岡県知事
(3)要 請 先 陸上自衛隊第4師団長(福岡)
(4)要請の概要 人命救助及び物資輸送
(5)発生場所 福岡県朝倉市
あさくらし
及び東峰村
とうほうむら
大分県
(1)要請日時 平成29年7月5日(水)19時30分
(2)要 請 元 大分県知事
(3)要 請 先 陸上自衛隊第4戦車大隊長(玖珠)
(4)要請の概要 人命救助
(5)発生場所 大分県日田市
2.災害派遣までの経緯
平成29年7月5日(水)、大雨により道路が冠水し、福岡県東峰村で孤立者が発生し、
警察及び消防等による対応が困難であることから、福岡県知事から陸上自衛隊第4師団長
に対し、人命救助及び物資輸送に係る災害派遣要請があった。
また、大分県日田市においても大雨により道路が冠水し、孤立者が発生したことから陸
自衛隊第4戦車大隊長に対し、人命救助に係る災害派遣要請があった。
3.防衛省自衛隊の対応
(1)活動部隊 陸 自 第41普通科連隊(別府)、第40普通科連隊(小倉)、第4後方支援連隊(福岡)、第2高射特科団(飯塚)、西部方面特科隊(湯布院)、第4特科連隊(久留米)、第5施設団(小郡)、
第4戦車大隊(玖珠)、第4施設大隊(大村)、第4飛行隊(目達原)、第4通信大隊(福岡)、第4師団司令部(福岡)、第4偵察隊(福岡)、第8通信大隊(北熊本)、西部方面通信群(健軍)、西部方面航空隊(目達原)、福岡地方協力本部、大分地方協力本部
空 自 芦屋救難隊(芦屋)
(2)活動規模 人 員 約1,610名(延べ約1,690名)
車 両 確認中
航空機 7機(延べ14機)
(3)主な対応状況
【7月5日(水)】
18時46分 防衛省災害対策連絡室を設置。
18時57分 防衛大臣指示
1.自衛隊は、陸海空のあらゆる手段を活用して、情報収集を実施するともに人命救助を第一義として救援活動を実施すること。
2.関係府省庁、地方自治体等と緊密に連携するとともに、状況の推移に的確に対応するなど対処に万全を期すこと。
19時00分 福岡県知事から第4師団長に対して、人命救助及び物資輸送に係る災害派遣要請。
19時30分 大分県知事から第4戦車大隊長に対して、人命救助に係る災害派遣
請。
19時41分 防衛省災害対策室を設置。
19時44分 第4戦車大隊のFAST-Force(人員約55名、車両約5両)が大分県
田市小野公民館に向け駐屯地を出発。
20時45分 第5施設団のFAST-Force(人員約25名、車両約5両)が朝倉市役所
に向け駐屯地を出発。
【7月6日(木)】
○ 人命救助活動、道路啓開及び被害状況把握等(約1,610名)
第41普通科連隊(別府)、第40普通科連隊(小倉)、第4後方支援連隊(福岡)、
第2高射特科団(飯塚)、西部方面特科隊(湯布院)、第4特科連隊(久留米)、第5施設団(小郡)、第4戦車大隊(玖珠)、第4施設大隊(大村)、第4飛行隊(目達原)、第4通信大隊(福岡)、第4師団司令部(福岡)、第4偵察隊(福岡)、第8通信大隊(北熊本)、西部方面通信群(健軍)、西部方面航空隊(目達原)、芦屋救難隊(芦屋)、福岡地方協力本部、大分地方協力本部
○ 航空機
西部方面航空隊(目達原)のUH-1×2機(映像伝送機)
西部方面航空隊(目達原)のUH-1×1機
西部方面航空隊(目達原)のUH-60×4機
第4飛行隊(目達原)のOH-6×1機
第4飛行隊(目達原)のUH-1×3機
芦屋救難隊(芦屋)のUH-60×2機
芦屋救難隊(芦屋)のU-125×1機
○ LO派遣先
福岡県庁、朝倉市役所、日田市役所、大分県庁、中津市役所、筑紫野市役所、豊前市役所、添田町役場、鳥栖市役所、東峰村役場、大分市役所、由布市役所、豊後髙田市役所、宇佐市役所、杵築市役所、別府市役所、臼杵市役所、津久見市役所、みやこ町役場、上毛町役場、築上町役場、嘉麻市役所、大刀洗町役場、川崎町役場、久留米市役所、小郡市役所、うきは市役所、九重町役場、玖珠町役場、竹田市役所、
豊後大野市役所等へ派遣。
○ 人命救助(東峰村朝倉市、日田市):140名(延べ232名)
〇 給食支援(朝倉市):1か所
○ 給水支援(東峰村、日田市):計4か所
〇 入浴支援(東峰村朝倉市):計2か所
○ 道路啓開(東峰村朝倉市、日田市):計6か所