浜ちゃん日記   遠州の初盆供養と盆義理

   昨日7月14日は、午後3時頃家内の親戚の初盆供養で親戚縁者が集まり夕方まで故人を偲んだ。私の郷里鳥取の初盆とは違った遠州地方の独特の風習・初盆文化が見られる。

 遠州の初盆では、自宅に帰ってくる故人のために祭壇を飾り、お花や籠盛といったお供え物も飾り、華やかに故人を迎え入れる。

 浜松市遠州地方のお盆の時期は、地域によって7月13日~15日(新盆)または8月13日~15日(旧盆)に分かれる。浜松市中心部から磐田市にかけては7月13日~15日に新盆を、浜松市北・西・南部が8月13日~15日に旧盆を行っているように見受ける。どうしてそうなったかは、一般的には農作業の時期との兼ね合いから新盆と旧盆に分かれたというのが定説のようで、なるほどと得心がいくようだ。

 新盆・旧盆のどちらかは、地区の知り合いやお寺さんに確認することで知ることができる。親戚の場合は、初盆を迎えられるお家からいつ初盆を行うか案内があるのが通例である。

    遠州地方の大きな特色は、「盆義理」と呼ばれるもので、初盆を迎えるお宅にご近所の方や知り合いの方などがお参りに訪れる風習である。故人の通夜・葬儀に参列された方の大部分が訪れることになる。

 盆義理は7月13日・14日または8月13日・14日の夕刻といわれているが、弔問を受ける側と弔問した経験からすると、大部分の方が14日午後3時頃から夕刻までに弔問しておられるようで、双方にとって最も都合がよいころ合いと思われる。

 それは、この時間帯は親戚縁者も全員集合し、弔問の受け入れ態勢が整っているからである。極端に早かったり遅かったりしない方がよいように思われる。