佐鳴湖公園を訪れて楽しんでいる。オ－キングするたびに風景はもとより野鳥の姿を発見すると癒されるものがある。鳥たちが湖上にいっぱいいる日とどこに行ってしまったかと思うほどの日もある。道路わきの一角の小池の茂みに野鳥がえさを取りに来てることがある。
ウオ－キングの途中で、ごく普通の望遠カメラであるが何とかその姿態をとらえることができた。カメラを構えるグループの常連の皆さんは、三脚にどっしりとウン十万円する大型の立派な望遠を乗せているので、通りがかりのものとしては、敬意を表し恐れながら離れて撮ってみた。
毎日、数時間じっと待って、その一瞬を撮影する愛好家とウオ－キングを主としてチャンスがあればと思っているものとの違いであろうか。通りがかりに愛好家たちのタダなぬ様子にそっと近づいてみた。その場にその一瞬をじっと待ってチャンスを狙っていると、一緒に歩いていた妻が近くで待ちくたびれてしびれを切らしたのか近づいて、ウオ－キングはどうなっているのとつぶやいた。ちょっと待ってくれと懇願、しばし待って、シャッタ－を押した。
ウオ－キングもただ歩くだけではなく、カメラをもってこうした心の遊びがあるから面白いものだ。いつどこで何が起きているかかわからないからウオ－キング中も四周に目を配ることになる。ウオ－キングのひそかな楽しみがそこにある。
「ニ兎を追うものは一兎をも得ず」という言葉があるが、趣味も本物は一点集中しなければ良いものは撮れないことは承知の上で楽しんでいる。今回は静と動を取り上げてみた。
