元自衛官の時想(77 )   防衛関係資料の熟読と勉強

    今年の年末年始にかけては、熟読したい防衛関係資料がある。平成30年版防衛白書(700ペ-ジ) から始まって、12月18日、国家安全保障会議及び閣議で決定された「平成31年度以降に係る防衛計画の大綱」(31ペ-ジ) 、「中期防衛力整備計画(平成31年度~平成36年度)」(30ペ-ジ) 、防衛省「我が国の防衛と予算(案)」(64ペ-ジ) 」である。

 防衛計画の大綱等は、つばさ会、防衛省自衛隊及び官邸ホ―ムペ-ジから全部プリントした。読みごたえがあるので、結構な時間を費やすことになりそうである。寝正月とはいかないようだ。

 自衛隊OBの端くれではあるが、退官して30年もたつと昭和時代の過去の知見など通用しない。これらの資料を熟読せずして、元自衛官というのもおこがましいようだ。一つだけ利点は、一般の方と比較して、軍事知識の素地と35年の現場経験から内容の理解が容易であることであろう。83歳のボケ防止に役立ちそうである。

    軍事評論家や軍事研究者ではないが、防衛関係資料等をもとに、我が国の安全保障政策や軍事情勢を理解した上で、老いたりといえども、確固たる自分なりの考え、見方を持ちたいからである。