元自衛官の時想(76 ) 平成30年版 日本の防衛-防衛白書-

   平成の時代が終わろうとしている。 昭和の時代において自衛隊に勤務し、平成の初めに退官したので29年の歳月が経った。この間、OBの立場から世界の軍事情勢やわが国の安全保障体制について注視してきた。

    日々の我が国を取り巻く軍事情勢などは、新聞テレビなどのニュースで多少なりとも状況を把握することができるが、ともすると断片的かつ皮相的なものになりがちである。こうしたことからできるだけ各年度の防衛白書を購入して、全般状況を理解することに努めている。総括してよくまとめられていると思う。

   平成30年版は、 定価: 1,371円(1,270円+税) 編集:防衛省  出版社:日経印刷.  発行日, 平成30年年9 月28日.、政府の刊行物なので、普通の書店では取り寄せ、浜松では谷島屋浜松本店の店頭に置かれていた。また、ネットで注文すればすぐに入手できるようだ。

 現職時代は、 初版の昭和45年(1970年)から毎年入手して確認したものであった。当時からすれば、防衛省自衛隊の各種施策の丁寧な説明のほか、「コラム」などで、24時間365日態勢でひたむきに、誠実に、真剣に任務を遂行している第一線の隊員の姿と所感が随所に掲載されており、国家国民の負託にこたえるため自らの生命の危険を顧みず任務に当たる部隊及び隊員の実相が浮き彫りにされているのが印象的である。

 ネットの時代なので、防衛白書を開いて拝読し、必要に応じてプリントしたりしてみたが、やはりじっくりと考察するには出版された一冊のものが一番である。A4判で約700ぺ-ジであるから読みごたえがある。手元において、新聞 テレビのニュ-ス・情報の都度、確認したりして活用している。

 一人でも多くの国民の皆さんに防衛白書が読まれ、我が国を取り巻く安全保障環境と防衛政策の方向、防衛省自衛隊の状況など理解が深まることを期待するものである。

1  防衛白書

    防衛白書について、防衛省自衛隊ホ-ムベ-ジは次のように説明している。

 ❶  防衛白書

 防衛白書は、わが国防衛の現状と課題およびその取組について広く内外への周知を図り、その理解を得ることを目的として毎年刊行しており、平成30年版は刊行44回目になります。
 英語版(English)、外国語ダイジェスト版(Русский、中文(简体)、한국어、Français)
 まんがで読む防衛白書
❷ 平成30年版防衛白書
 平成30年版防衛白書は、核・ミサイル開発の動向を含む北朝鮮情勢や中国・ロシアによる我が国周辺での活動、宇宙・サイバー空間を巡る現状など、我が国を取り巻く安全保障環境について記述しています。また、防衛計画の大綱の見直しに係る検討の方向性、日米同盟強化の取組、自衛隊の各種活動、諸外国との防衛協力・交流などについても分かりやすく紹介しています。 
 平成30年版防衛白書概要説明動画(YouTube防衛省公式チャンネル)
 平成30年版防衛白書概要説明動画【短縮版】(YouTube防衛省公式チャンネル)

2    平成30年版防衛白書

❶ 平成30年版防衛白書の表紙

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❷ 巻頭特集

① 防ぐ  弾道ミサイル防衛

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② 務める 24時間365日の任務

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③ 備える 進化する防衛力

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