老いる雑感( 49 )  毎日やることがいっぱいあって元気をもらっている

❶   月のうち15日ほどシニアクラブの活動に参加し、元気をもらう

   月のうち半分の15日以上は地域における行事などに参加しているので、暇なしの生活を送っている。シニアクラブ関係では毎週月曜会グラウンドゴルフ・水曜会の輪投げ・金曜会の多種種目及び月1回の定例会、趣味関係では毎週火曜日夜のカラオケ、月2回のパソコン勉強会、月1回の写真勉強会、協働センタ-の毎月1回のふれあい大学のほか地域活動における役員会などである。

 80歳になったころから体力的にはかなり低下が著しいのは確かである。それにしても、この頃は、腰が痛いの、足がどうのといっておれない。元気でないとやっておれないので、結果的には、逆に元気をもらっている感じである。こうしたことがどこまで続くかわからないが、毎日やることがいっぱいあって、元気に過ごしている。こうしてみると、現役時代の毎日の出勤と仕事みたいなものである。

❷   歳をとっても溌剌としていたいものだ!その根源は甘えの心を除くこと

    神原町シニアクラブの場合、全部の活動に参加すると15日ほど各2時間、最初にロコモーショントレーニングを行い、諸活動を始めることにしており、頭の回転と身体を動かすことになる。多くの会員が全部に参加している。この方たちは皆溌剌としている。

    会の活動にあたっては、自分の力で動く、出来るだけ他人の力を借りないことを基本としているのが良い効果をうんでいるようだ。出来る限りもてなしを受けない、しないことにしている。人間歳を重ねるにつれて、ついつい甘えの心が忍び込むものだ。これをどれだけ排除できるかが、家族の世話になるか、ならないかの別れ目のようだ。分岐点のように思えるがどうであろうか。

❸   シニアクラブの活動に早くから参加、歳をとってからでは遅い

    シニアクラブにおいては、出来るだけ自分で行うという基本を軸に、会員の皆さんの賛同を得て、会の運営を進めている。歳をとるとどれだけ甘えの心をセーブ出来るか自分の心の中の闘いでもある。それを乗り越えた時、周りの人たちへの見守りやお世話の友愛活動が始まるのではなかろうか。 

    そのためには、出来る限り早くからシニアクラブの活動に参加することが必要である。自分はそんな歳ではないなどだと言って、一人で活動したり、家にこもっているうちに、遂には他人の力を必要としてくるのが通例である。

    誰しもゆくゆくは、身内や他人様のお世話になる宿命にある。その時期・期間をできれば短くしたいものだ。どれだけ早くそのことに気がつくかどうかで、人生が大きく変わってくる。気がつかなかったり、気がついた時には老人介護施設に直行となる例が多く見られる。

  高齢者社会をどう生きるか!   地域の身近なところに幸せはある

    自衛官現職時代は、お国のためにご奉公するにはまず身体が資本だとそれなりに鍛えてきたが、退官後30年近くなるとその効能・蓄積も全くなくなった。

    70歳代では、世間でいう大病を三つ直面したが、幸運にもそれに負けずこうして元気でいられることに感謝している。歳をとればいくつかの病気を抱え直面するものだ。たいていの人が大病と対戦することになる。何とか乗り越えられるかどうかは本人の体力・気力半分と運が半分ほどあるように思うがどうであろうか。

 いつ何時、何が起きても不思議でないのが80歳代とその先ではなかろうか。明日の事さえわからないからこそ毎日を精一杯生きていきたいものである。

   健康、ぼけない、元気でいたいとの願望を実現するものは、金もかからず、時間もとらず、地域の身近なところにあるものだ。結構、幸せの宝は身近にある。わざわざ遠くに出かけることはない。毎日やることがいっぱい自分のそばにある。