元自衛官の時想(74 ) ノーベル賞晩さん会の本庶佑・滋子夫妻と内助の功(2)

 スウェーデン国王主催の晩さん会に向かう本庶佑・京都大特別教授と妻の滋子さんの和服姿が写真付きで報じられた。手をつないでのほほえましい姿に温かいものを感じたものだ。

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《 出典 産経westライフ 》

1    ノーベル賞の本庶教授夫人は鳥取県立倉吉東高ご出身

 私のブログを毎回読んでくれている羽合中学、倉吉東高の同級生秋田昭之助君が、ノーベル賞の本庶教授夫人は倉東高ご出身だよとメ-ルしてくれた。はっと気がついて、早速、鳥取県立倉吉東高等学校の同窓会である「東京鴨水会」のお知らせ「東京鴨水会通信」メ-ル綴りを開いてみた。

 10月4日発信の「東京鴨水会通信」132号に、「今年のノーベル生理学医学賞を受賞された本庶京大特別教授の奥様は倉吉東高校昭和36年ご卒業の同窓でいらっしゃいます。奈良女子大卒業後に京大理化学研究所勤務を経て本庶佑さんと結婚されました。お父上は打吹公園の近くにある勝入寺の小谷住職で、倉吉東高の英語の先生でもあられましたので、ご記憶の方も多いかと存じます。」とあるではないか。

   一度目を通したはずなのに、ついついうっかりしてしまったようだ。私は同校を昭和29年卒であり、本庶夫人の父上小谷先生には英語を教わった。同窓の一人として、ノ--ベル賞授賞を心からお祝い申し上げます。

2  倉吉東高の同窓会「 東京鴨水会」の活動 

 倉吉東高は、本年110年の歴史を持ち、母校の倉吉では古くから「鴨水同窓会」が設けられている。関東方面では「東京鴨水会」が活発な活動を行っている。昭和の時代に航空幕僚監部、航空総隊司令部等東京及び周辺に勤務した折は、総会等に参加させていただいたことがある。

 東京鴨水会からは、現在も総会の案内をいただいているが、母校の発展を祈りながらも、今日では東京まで出かけることは特別なことがない限り少なくなったが、メ-ル通信をいただいている。ありがたいことです。

 メ-ル通信は、会員の情報を紹介しており、個展・演奏会の開催、著書の出版など、多彩な情報が届き同窓の皆さんの活躍ぶりを拝見することができる。

3   晴れの舞台は夫婦同伴でその栄誉を分かち合う

 ノーベル生理学医学賞を受賞に関しては、スウェーデン国王主催の晩さん会に向かう本庶佑・京都大特別教授と妻の滋子さんが和服姿で手をつないでいる写真が報じられたとき、ほほえましく温かいものを感じた。素晴らしい情景であった。

 夫君の晴れの叙勲・授賞式・授与式・晩さん会など公式の場に、伴侶が招かれることは世界各国共通である。受賞者が妻の場合であろうと夫の場合であろうと同じである。

 昔風に言えば、「内助の功」という言葉がある。長年の功績・成果というものは、夫婦の場合、お互いの伴侶の協力と献身的な支えがあって、功労・功績がなされるものである。晴れの場において、夫婦同伴によってその栄誉を分かち合い、今までの苦労、内助が報われることになる。

 わが国では、文化勲章、春・秋の叙勲などは、受賞者及び配偶者が 皇居に招かれ、天皇陛下に拝謁する栄を与えられる。私もかって35年余の防衛功労で瑞宝小綬章を賜り、妻を同伴し、天皇陛下に拝謁を許された。航空幕僚長主催の祝賀会に夫婦が招かれ、長年の妻の支えに感謝したものである。防衛・警察・消防等の危険業務従事者叙勲も同じである。

 特に公務たる防衛の任は組織力によって達成できるものである。したがって、自分を育成・指導・補佐してしてくださった上司・同僚・部下に対して終生感謝の念を忘れることはないであろう。毎年、年賀はがきの発出を省略することなく行うゆえんのものは「ありがとうございました」「元気で暮らしております」との報恩・感謝の一念に尽きる。