がんとの闘い(59) 膀胱がん再発・転移にかかわる定期検査と所感

1.がん発病と治療の経過  

 昨日、病院において膀胱がんの6ケ月ごとの定期診察を受けた。先週はCT検査、尿と血液検査、次いで膀胱鏡によっても再発、転移がないとの診断であった。 

    膀胱がんの経過を見ると、次の通りであるが、日常的には普通の生活を継続しており、膀胱鏡等による検査によって注意深く経過観察を受けている。

❶  平成24年9月突然1日だけの血尿に驚き、結石の疑いで近くのかかりつけで治療を受けるも早い段階で総合病院を紹介され、同年12月入院検査の結果、左腎盂がんと診断された。平成25年3月「左腎尿管全摘除術」を受けたが、その後、膀胱内にがん再発が認められた。

❷  平成25年10月「膀胱腫瘍手術(経尿道的手術)」受けた。

❸ 平成26年3月第1回目の膀胱鏡検査等で異常なしが認められた。

❹ 膀胱がんの再発予防のため、「 BCG膀胱内注入療法」を受けることにし、26年5月~6月にかけて6回、1週間ごと膀胱内にBCGを注入した。

❺ 平成26年7月第2回目の膀胱鏡検査等を行い再発・転移など異常がないことが認められた。 

❻ 平成26年10月、27年2月第4回目、27年8月第5回目、28年3月第6回目、28年8月第7回目、29年3月第8回目、29年9月第9回目、30年3月第10回目も同じである。

❼ 平成31年3月、第11回目の検査が予定されている。

2.再発・転移にかかわる定期検査と日常生活の所感

 油断大敵の戒めと生かされた命 

 左腎盂がんと膀胱がんを患って5年になろうとしているが、昔から二度あることは三度あるということわざがある。人間の身体は不思議で微妙なものだ。油断をしてはいけないがあまり神経質になってもいけない。何事もあまり気にしない、万事なるようにしかならないと考えているので、普段は全くがんのことは忘れており、定期検査が近づくと「ああそうだ。がんと闘っている身だ」と再認識し、己を戒めるすることになる。

 70歳代で三つの大病をしたことから、「生かされた命」と考えており、悔いのない人生を過ごしたいという気持ちのほうが強い。特に、83歳となり、亡き両親の歳を超えたことから命の長短より、今後どのような人生を過ごせるかといったことのほうに関心がある。

❷ 積極的な生き方と健康の保持

 過去の三回の手術とも翌日からベッドで食事をすることをしなかった。病院が設けた食事場所があればそこに行って食事をすることにした。それは、少しでも動くことが回復へつながると考えたからであった。人間の身体は常に回復へのエネルギ-を持っており、消極的になって自らその芽を摘むことはない、明るく前向きに生活を過ごすことに努めてきた。

 歳を取ったからじっとしていようという考えではなく、自分の身体の動く限り、何事にも挑戦してみようと努めてきた。そのことが大病をしてもなんとかやってこれた原動力になったような気がする。強いて無理をすることはないが、これからもその考えで進もうと思っている。

3. 国立がん研究センタ-発表のがんの3年・5年生存率

 がんを患った者としては、がんに関する最新情報について関心がある。昨日の新聞等で、国立がん研究センタ-が、がんの3年・5年生存率について発表したことを知った。早速、ネットで当センタ-が発表した全文を読んだ。産経新聞等の各紙の記事を拝見するとわかりやすかったので産経記事を取り上げることにした。

 医学の進歩とともにがんの生存率がどのように推移するのか注目している。

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《 平成30年912産経新聞記事 》