昭和の時代、子供の頃は今のように故郷宇野の自慢どころが地図になったりして積極的に外へ広報していく時代ではなかった。小学校の子供時代は、名所・名勝・歴史的建造物・文化財であるとの知識は全くなく、恐る恐る、冒険心と物珍しさで関心を持ち、素晴らしい、きれいなところだとの子供心を抱きながら、自分のうちの庭で遊ぶ感覚で接してたものであった。
長じて、平成の時代に入り、地域が見直され、自慢どころが広く世に知られるようになった。帰省のたびにどんどんと整備をされて、その由来や歴史的背景を理解するようになって、改めて素晴らしい環境や自然に育ったことを誇りに思うようになったものである。
今訪れると、その一つ一に歴史的背景に思いをはせながらその存在価値がよく理解できる。若い時代にはいつでも接することが出来たのに、今となると、距離的、時間的にもじっくりと眺める機会がなくなった。
郷土の資料もかなり集めてきたが、整理をすべき歳になってきた。一方整理をしたいと思いながらそのままになってしまった。終末期を迎えてどれだけ整理ができるか定かでなくなった。故郷の誇りをひそかに心に秘めて時折思いうかべて回想するようになった。故郷の良さは遠くにありてわかるものだ。
今日、来年には平成から新しい年号の時代に移ろうとしている。少子高齢化社会が激しく進んでいく中でふるさとはどのようになっていくであろうか。
ふるさとの自然環境や地形は昔も今も、これからもそれほど大きくは変わらないであろう。とりわけ、平成時代の地域の担い手の熱い情熱と努力で優れた地域の遺産が見直され継承発展されてきた。
誇れるふるさとが、人々の暮らしの中で、培われ輪を広げでいくであろう。そこに住み暮らしたからこそ身体の中に染み込み、ふるさとが生きていると言って良いのではなかろうか。
◎ 宇野の宝地図
1 こども島
2 宇野海水浴場
3 夫婦松
4 東郷湖臨海公園宇野公園
⑤ 宇野三ツ星盆踊り 町指定無形民俗文化財
⑦ 尾崎邸庭園 国指定名勝
8 宇野神社
9 亀石
10 宇野地蔵ダキ祭り
⑪ 宇野地藏ダキ 平成の名水百選 町指定名勝
12 馬の山展望台/古墳群
《 宇野の宝地図 》
◎ 宇野地区の文化財
❶ 国指定名勝「尾崎氏庭園 」
❷ 国重要文化財「尾崎家住宅」
❹ 町指定名勝「宇野地蔵ダキ」
❺ 町指定無形民俗文化財 宇野三ッ星盆踊り
《 宇野公民館前に掲示されている。》