5月13日(日)平成30年度浜松市自衛隊家族会総会が浜松基地において開かれ、会員として参加した。総会次第は次の通りで整斉円滑に運営された。式典の後、浜松・浜北・天龍・引佐の各自衛隊家族会総会が各会場で開かれた。
家族会の開催に際して、浜松基地と自衛隊静岡地方協力本部の積極的な協力支援がひしひしと感じられた。自衛官の家族としてはうれしい限りである。
❶ 会長挨拶
❷ 来賓祝辞
《 第1航空団司令兼浜松基地司令 津田昌隆空将補の祝辞 》
2 浜松自衛隊家族会総会
本年度は、12年間にわたって浜松自衛隊家族会を統率され、輝かしい業績を残された志賀勝氏が退任され、新会長に副会長兼事務局長として俊腕を発揮された小林三二氏が就任されたことである。
また、29年度事業報告・収支決算報告及び30年度事業計画・収支予算のほか、家族支援体制、会則の改正、役員の改選、ボランティア保険制度の加入などが決議された。これらにより自衛隊家族会の具体的な活動体制がさらに充実した。
非常災害時における派遣隊員の家族に対する「家族支援は私たち家族会の使命である」との認識が一層高まったことは特筆すべきことである。
❶ 総会
❷ 退任役員
❸ 新役員
《 浜松自衛隊家族会会長に就任された小林三二氏、家族支援協力体制の充実と運用など新たなる取り組みが期待される。 》
《 浜松自衛隊家族会の新役員の諸氏 》
3 部隊喫食
《 隊員食堂の様子 》
《 5月の献立表が半月分両面に朝・昼・夕食の献立内容とカロリ-が表示されていた。》
《 隊員の食卓に置かれていた静岡地方協力本部の隊員自主募集の呼びかけ、有為な人材を確保するための努力がうかがえた。》
4 見学研修
雨の降る中、バス2台に分乗し、主としてT-4、F-15J、消防車及び資料館を見学研修した。
《 F-15Jの見学 》
5 隊員家族支援
❶ 隊員家族支援がなぜ必要か
自衛隊家族会の機関紙「おやばと」に掲載された、青森県自衛隊家族会会長對馬敦夫氏の「家族支援協力の使命と取り組み」の記事は、なぜ「隊員家族に対する支援協力が必要か」を的確にとらえている。
この記事は、浜松市自衛隊家族会総会で配布された資料に収められた自衛隊家族会機関紙「おやばと」に掲載されたものである。もったいないので重ねて紹介する。
❷ 「隊員家族支援協力」中央協定
《 隊員家族支援協力に関する陸上自衛隊と自衛隊家族会及び隊友会との中央協定 》
6 自衛隊家族会総会に出席しての所感
自衛隊家族会総会には、昭和の現職時代に我が息子が航空自衛官となったので、家族会に入会した。私の現職時代は、父が、次いで長兄が家族会に会員として参加してくれていた。ありがたいことであった。息子も定年に達するころになってきた。再来年には家族会からはなれることになるであろうと思うと感慨深いものがある。
親が自衛隊家族会に属するということは、隊員として自衛隊に勤務する自分の子供に精神的な絆という支柱を与えることである。すべからく隊員を送り出している家族の皆さんはぜひ家族会に全員加わって、自分の子供を支えてもらいたいと思う。
自衛隊の憲法明記でさえ、世論調査によると、国民の8割以上が自衛隊賛成、感謝との言葉は聞かれても実際の行動となると、政治も主義・主張にとらわれた政争が展開されているのが現状である。
隊員が国家・国民の負託にこたえて危険を顧みず任務遂行にあたるとき、隊員家族の支援も基本的には国家・国民の責務であるが、自衛隊の存在が憲法に明記されない限り容易なことではないではなかろうか。
こうした時代であるからこそ、自衛隊家族会の結束と協力支援が隊員の任務遂行の原動力となるものと確信する。今日の我が国の現状からして隊員及び家族をだれが守るのか、この問いかけに対して、自衛隊家族会が隊員たるわが息子や娘を守らずして誰が守ってやるのかの切実な思いが国民の皆様に届くであろうか。