去る4月9日夕刻、恒例の平成30年浜松基地観桜会が行われた。浜松基地司令津田昌隆空将補にとっても着任早々の主要行事で、力強く任務遂行と基地運営、地域との連携を挨拶された。桜は例年より早く開花してしまったが、観桜会の目的は基地と地域との人と人との絆を深めるものであり、盛大に行事が進められた。多数の来賓が出席され、スズキの会長鈴木修氏も参加されていた。
毎回のことながら、受付・警備・交通統制・消防・救護・駐車場管理・司会進行・接遇・演奏・料理・飲み物等の配食など準備万端で誠心誠意の勤務態度であった。頭の下がる思いがした。
OBの立場から見て、受付が一時的に込み合って長い列が出来ていたが気がかりであった。懸命に努力していることは伺われたが、これらは改善した方がよいと感じた。ス-パ-のレジのごとく、込み合った時にはそれなりの対応をするごとく、災害時の大量人員の緊急処理を想定し、受付人員の増加配置と予備員の配置など担当幹部の適時適切な対処が必要ではなかろうか。
基地の行事は、市民との交流の場であると同時に、すべからく非常災害緊急時の一般住民の取り扱い、接遇等の訓練・訓練・訓練の場であることを想定して対処し、他から見ていてさすがと思わせることが必要ではなかろうか。非常災害の対処訓練は任務そのものであり十二分に訓練できるが、対外的な訓練は普段できない分野である。それだけに重要ではなかろうか。
接遇の一番大事なことは最初の受付であることを忘れてはいけない。ここですべての評価が決まるからだ。50~100名単位の人員が一挙に受付に集中した場合を想定して、事前に受付の対処訓練をすれば、対処策はおのずと出来上がるであろう。最初の受付が一番大事である。
1 主催者挨拶
《 航空自衛隊浜松基地司令津田昌隆空将補 のの主催者の挨拶、防大 31期、本年3月着任された。》
❷ 浜松防衛団体連合会 会長 大須賀正孝氏
《 共催者浜松防衛団体連合会大須賀正孝会長の挨拶、自衛隊日報問題に触れられた。》
2 観桜会式次第
3 観桜会の風景
4 来賓祝辞
❶ 国会議員の祝辞
各国会議員は、航空自衛隊の任務遂行及び浜松基地の役割と隊員への感謝を強調された。
《 衆議院議員日吉雄太氏の祝辞 》
❷ 基地周辺市長の祝辞
各市長とも航空自衛隊の任務遂行及び浜松基地の存在、役割と隊員への感謝を強調された。
《 浜松市長鈴木康友氏の祝辞 》
《 磐田市長渡部修氏の祝辞 》
《 湖西市長影山剛士氏の祝辞 》
5 軽音楽の演奏
退官以来、観桜会には参加してきたが、今回、初めて隊員による軽音楽の生演奏が行われた。
《 ありがとうを込めて、舞台裏に立ち寄ってみた。一生懸命の演奏が印象的であった。》
6 話題 浜松基地の空上げ
給養・食は隊員の士気高揚の根源である。昭和の時代の現職時代も、各基地の隊員の食を担当する給養担当者の調理競技会が開催されて、給食内容の向上はもとより担当者の調理技術の腕を競うことが行われていた。
現職時代の西警団人事部長の折は、隷下部隊を訪問したときは必ず食の現場である業務隊・給養小隊・班を訪れ激励したことがあった。また、航空自衛隊幹部親睦会の機関紙「翼」でも古くから各基地の自慢の料理が紹介されてきた。時移り、今や食文化は一段と向上し、旧海軍の有名な「海軍カレ-」を超える空自空上げが登場している。
今夕の観桜会でも、津田基地司令が地元の食材等を利用した「浜松基地空上げ」を作る旨の発表をされた。どんなものになるであろうか楽しみである。本席で賞味した鳥の唐揚げがその試作品の一つであろうか。これに応呼して浜松・磐田・湖西各市長もそれぞれ自慢の地産地消を強調された。これを機会に浜松基地を中心に食の文化合戦が進むことを期待する。
航空自衛隊のホ-ムベ-ジで、空自空上げが掲載されているのでその一端を紹介する。
空自空上げとは