1 山門掲示「花の命 咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず今を生きる」
1日は墓参の日であった。浜松市西区神ケ谷町の天龍山洞雲寺の山門入り口の掲示は、「花の命 咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる」であった。境内の桜は満開で散り始めていた。風が吹くと花弁がふわりふわりと落ちていくのはなんとも言えないほど風情がある。
2 桜と人生を重ね合わせる
今年の桜の開花は、全国的に例年より1週間は早かったようである。春の桜は人の心を動かすものがあるように感じる。先の日曜日を境に散り始めた。
桜に限らず、花の命は短いが、一生懸命に咲き、静かに散っていく、そこには一生懸命生きた姿が見られるものである。人間も同じではなかろうか。桜と人を重ね合わせると心に響くものがあるからだ。
3 歳を重ねれば、その神髄を心で悟る
80歳代に入ると、おのれの終末を自覚するようになる。残された人生において、自分の役割をしっかりとつかみ、毎日、毎日、ただいまを一生懸命生きたと思うし生きている。
花活動を行い、毎日花に接していると人生に置き換えることがある。花は人生そのものを映すものでもあるからだ。
歳を重ねれば重ねるほど、山門掲示の「花・無心・嘆かず・生きる」がよく分かる。言葉では上手く表現できないが、その神髄は心で悟るものではなかろうか。
《 「花の命 咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる」、この句は、坂村真民[さかむら・しんみん](昭和の詩人、1909~2006)の作といわれている。》
《 早朝、境内のさくらの枝やってきたと思ったらに仲間とおしゃべりして他へ飛び立ってしまった。》