神原町花の会(花美原会)(326) 花畑の1本の 断トツポピ-とひそかな開花の楽しみ記(2)

 人の一生があるごとく一本のポピ-にも発芽から開花し種子化するまでには様々なことがあるであろう。広いポぴ-畑で何千何万のポピーが成長していく過程を追うことは難しい。じっと24時間観察できるわけでないが、毎朝、定期的に1本のポピーを観察することはできるであろう。今までいつも行なっていることであるからだ。

 そこで先日見つけた断トツポピ-の様子を紹介しよう。

 ポピ-畑は今まで毎回、ばらまきではなく線まきをし成長させてきた。ラインとラインとの間は花摘みなどが出来るよう通路を作るようにしてきた。したがって、基本的にはライン以外に播種したポピ-も雑草と一緒に全部除去する方法をとってきたが、今年だけはラインのホピ-は発芽後、長期にわたって降雨がなく,さらに寒冷が続いたため、本来ぐんぐんと成長するはずのものが成長が止まってしまっているかの状態が持続した。

 この結果、ラインに蒔いたポピ-よりライン以外の通路部分に芽を出した、前年のこぼれ種から播種したポピ-の方が成長がよかった。こうした状況から、せっかく順調に生育しているポピ-を通路ずくりのために除くのは忍び難く、そのままにすることにした。10年来初めての試みである。

 何千何万とあるであろうポピ-の中で、たった1本の 断トツポピ-は、ラインとラインの中間あたりに播種したところを見ると、昨年のこぼれ種が自然界の厳しい試練を乗り越えて、自然播生したものと考えられる。人知れず自然界の加護のもとに、自分の力で芽を出し伸びてきた強運と活動力の優れたポピーのひとつであろうか。

❶ 4月1日の断トツポピ-

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 《 平成30年4月1日午前撮影、ピ-花畑において、1本のポピ-が20cmほどになり、つぼみが三つ付いていた。自然界の厳しさを乗り越えて一番乗りで開花することになれば、きっと輝く星となるであろう。その時が楽しみである。》

❷ 4月3日の断トツポピ-  

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 《 平成30年4月3日午前撮影、一番上のつぼみは心なしか色づいてかなり上を向いた。翌朝には開花しそうだ。どんな結果が展開するであろうか。楽しみである。下の左右のつぼみは特に変化が見られないようだ。》