元自衛官の時想( 44 ) 飛行隊の浜松基地への移動に関する住民説明会

   3月6日夕方、第41飛行隊の浜松基地への移動に関する住民説明会が神久呂協働センタ-で行われた。自治会における隣保回覧文書は、町内では5日と20日の2回、市の配布物等と一緒に回ってくるので承知した。どんな説明会になるのか関心があり、一住民として参加した。

 参加した地域の住民は約25名程度であった。見渡したところ各町の自治会役員が主体であったように見受けた。他地区から数名が出席しているように見えた。

 説明会は、出席者に対して南関東防衛局作成の「第41飛行隊の移動について」の14ぺ-ジほどの資料が配布され、レジメに沿って防衛局担当者が説明を行い、関連事項及び航空事故対処状況について航空幕僚監部及び浜松基地担当者から補足説明が行われた。担当者は終始、誠心・誠意をもって丁寧に住民説明を行ったのが強く印象に残った。

 内容も的確に説明表現されていた。第41教育飛行隊(T-400)の移動の目的、第41教育飛行隊の概要、第41教育飛行隊の移動に伴う関連施設、航空機t-400騒音に関する事項、第41教育飛行隊移動後の離着陸回数、住宅防音工事の助成・内容・今後の対応及び学校等防音工事の助成、その他であった。

 質疑も自治会長等から行われ、国家国民を守る任務遂行のためには自衛隊が厳しい教育訓練を必要としていることを理解するとともに昨今の航空事故にかんがみ飛行安全については格段の配慮をしてもらいたいとの意見が出された。

 地元の一番の関心は、これを機会に、小中学校等の防音助成、とりわけ空調機の運用・維持管理などの経費の手当てと浜松基地南側の交通渋滞に伴う道路拡幅工事の早期着手などが要望された。

 これらは、私が自治会長当時からの地域の各自治会の切なる要望であり、浜松市と連携して早急に解決を図る必要性を強くした。航空基地の安定した運営のためには浜松市地方自治体及び周辺自治会との共存共栄と協力連携が必要不可欠である。基地周辺道路の整備は、地域住民はもとより非常災害時における部隊・隊員の進入・進出のための基地運用面からも必要不可欠ではなかろうか。

 国民の大多数は自衛隊の存在を理解している。真摯に住民の要望が反映されることを願うものである。 こうした住民説明会が地域住民の理解と支持に繋がっていくことを期待するものである。

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《 町民への回覧文書 》