浜ちゃん日記  年賀状に寄せる思い

 いよいよ年賀状を投函する時期がやってきた。今日は一日中年賀状の準備をした。文面はすでに印刷して出来上がっているが、あて先のチェックを何回か繰り返して大詰めとなった。この一年に、配偶者をなくされた方から身内のご不幸など喪中の知らせがぎりぎりまであるので、24日頃にポストに入れることを目標にしている。もう歳なので、あるいは身体がついていかないのでと年賀状は遠慮したいとの挨拶状も多くなった。

 最近は、居所をたたんで子供たちのところや介護施設に入居するので、住所が変わったとの知らせも多くなった。人生さまざまであるが、今をどうして過ごしておられるのかを知りたいと思っている。毎年年賀状をいただいたとき、近況など短い行間の中に、今を推測したりするものだ。

 わたくしの年賀状は、日ごろご無沙汰して年一回の音信であるので、新年祝賀の決まり文句のほかに自分の状況をしたためることにしている。この一年をどう過ごし、次の一年何を目標に過ごしたいかを主題にしている。こうしたことからどうしても字数が多くなり、パソコン処理しプリンタ-で打ち出すことにしている。

 年賀状を差し出すようになってから何十年にわたり、必ず余白を作り自筆の言葉を添えることにしてきた。ここのところ2年ぐらい前から、一通ずつ全部に添えることは難しくなったので、思い切って、文面の中に自分の思いは全部入れることにした。そうは言いながら一筆でも自筆をしたためたいと思っている。これが年賀状というものである。

 文面だけでは味気ないので、今回は、マイクを握ってカラオケを楽しんでいる写真を入れることにした。かってお世話になった多くの方々に現職時代と比較していただくためにあえて現在を入れることにしている。

 いっ逝っても不思議でない歳となってきた。若い時代から今日までお世話になった皆さんに年賀状が出せることに感謝している。人生は人と人との出会いである。多くの方とは何十年もお会いする機会がないが、今日の自分があることは、教えていただいたり助けていただいたり、ともに切磋琢磨した仲間であったりする。何の恩返しもできないが、せめて年一回の年賀状を通じて感謝の気持ちを伝えたいとの思いに尽きる。

 こうした思いで年賀状を出しているので、パソコンが使えなくなったり、文面を書く気力が失せるまでは出来る限り最後まで続けたいと思っている。