元自衛官の時想(29)  12月8日 なんの日 真珠湾の奇襲攻撃 

 12月8日、今日は何の日、わたくしの頭に浮かぶのは、76年前の日本海軍の「真珠湾攻撃」である。当時6歳であった。わけても「真珠湾攻撃の写真」は強く脳裏に残っている。また戦後、日米合作映画「トラ、トラ、トラ」は広く知られているところである。
 今朝の朝刊ゃ夕刊を開いても、テレビを観ても真珠湾攻撃の史実に触れたものは少なかったように感じた。いうなれば「大東亜戦争」の始まり,日米開戦の日であるが、メディアもどちらかというと避けている風潮が読み取れる。 
 真珠湾の奇襲攻撃は、大東亜戦争が生起するに至る過程の世界情勢、戦争と作戦の経過、戦略・戦術・戦法など史実に基づき研究してみると今日の世界の軍事情勢を冷徹に理解・認識することができる。
 昭和16年12月8日午前3時19分(現地時間7日午前7時49分)、南雲忠一率いる空母機動部隊は、アメリカの太平洋艦隊の根拠地・ハワイの真珠湾を奇襲攻撃し成功した。
 このとき、ワシントンの日本大使館が電報の解読に手間どりアメリカへの通告が遅れたため、アメリカでは「Remember Pearl Harbor!」が戦争協力の合言葉として使われることとなった。
 6隻の空母による史上初の大がかりな航空攻撃は真珠湾の戦艦部隊をほぼ壊滅させることに成功。この戦果に世界は震撼した。
今日は何の日と問われれば、76年前の「大東亜戦争開戦の日」と答えるであろう。