神原町花の会(花美原会)(301) 花と緑いっぱい区域」のホウキグサの活用とホウキ

   神原町花の会(花美原会)の管理する「花と緑いっぱい区域」において、コキア(ホウキグサ)は、花畑の通路側を飾るアクセントとしての役割を果たした。最初は青々と生き生きとしたホウキグサは、沖に紅葉し人目を引くものがある。草姿が円錐形の整った形で、繊細な茎葉が密に茂り、明るくさわやかな印象 を受ける。観賞期間が長く、同じ形状のまま大きく育ち、日を追って色合いが変化していく様子が眺められ飽きることがない。

 ホウキグサは、当地ではコキアというより、どちらかというと、ホウキグサ(箒草)と呼んでいる。昔、枝をホウキに利用していたことから、「ほうき草」「帚木」という和名で呼ばれるようになったと言われている。鮮やかな緑色をした葉っぱが秋になると紅葉する様子が美しく、花と緑いっぱい区域でも、独特の彩りに人気がある。

 ホウキグサは、文字通りホウキとして利用できるので、最後に整理・破棄するとき、大部分は欲しい方に提供し放出した。高揚した当年度分と一年前物とを並べると、たいていの方が、色鮮やかな紅葉した分を持ち帰るが、1年以上保存した色のさめた古い方が種等が完全に取れていて活用しやすいことが分かった。残りは手製のホウキを作り、写真の12本は来春花畑を訪れた方にさしあげることにしている。

 ホウキグさ草を利用したホウキの使用感は、柔らかい感触で履き心地がよい。手製のホウキに挑戦してみての感想は、器用ではないが、童心にかえって工作したら結構面白かった。茎をのこぎりで切るって見ると意外に堅いのには驚いた。新しい発見であった。

 

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 《 花と緑いっぱい区域では、ホウキグサをアクセントとして活用している。鑑賞期間が長いことから季節の移り替わりを映してくれる。種は多く採集できるが,一番はこぼれた種が厳しい冬越しをして発芽したものが強いので、蒔いたものと併用している。ホウキとしての役割は、昔の人たちが活用した利便性がよくわかる。庭の清掃等には重宝できるのではなかろうか。花畑では一本備え付けて活用している。》