浜ちゃん日記 東京で突然靴の底部全部が剥がれてしまった。さてどうする?

1. 数年前に買った新品同様の靴を履いた

   平成29年度第27回全国花のまちづくりコンクールにおいて、神原町花の会(花美原会)は優秀賞を受賞すこととなり、表彰式に代表として上京することになった。

     晴れの表彰式であり、数年前に買ったがあまり履いていなかった新品同様の靴を履くことにした。大抵の場合、旅行でもどこでも普段履き慣れた靴とし、どんな悪条件下でも大丈夫な靴を履いて出かけることにしていたが、晴れの表彰式ということか、足元を綺麗にしておこうと思い、靴棚に鎮座していた靴を取り出し履いて出かけることになった。

2.歩行中に突然靴の底部の全部が欠けびっくり仰天

    当日は、前夜から雨が降り続き時折激しい雨が降っていた。上京の折、新幹線の中では特に靴に異常がなかった。東京駅について構内を歩いて地下鉄への乗り換えでどの路線かと探し回って歩いていると片方の靴のかかとがはがれ、しばらく歩くと完全に靴底部がはがれてしまった。駅構内の靴修理店や靴店を探すも見つからないため、とりあえず目的地の日比谷へ向かった。

 地下鉄を降りて会場へ向かう出口の方向を歩いていると、今度はさらに片方の靴の底部がすっぽりとはがれてしまった。両方とも靴底部が欠けて上部のみとなってしまった。これにはびっくり仰天である。左右とも分離した靴底部はかかともすり減っておらず、新品同様に見えた。

3.雨の中何とか靴の上部部分で移動

 地下鉄駅構内に靴修理店を探すも見当たらないので、地下鉄から外に出てみると、雨は降り続き地面は濡れた状態であった。本来なら靴を脱いで裸足で歩きたいところであるが、異様な姿となるため、そのままの状態で歩き降雨の中何とか会場に到着した。

 80年以上のわが人生の中で、靴の底部が欠けた状態で歩く気分を初めて味わった。恰好より何より冷たい地面を肌て感じる思いであった。

4.官庁・事務所街で靴店が見つからず

 会場の受付のお嬢さんに、最寄りの靴店や地下鉄構内の靴修理店をパソコンで探してもらったら、別の地下鉄駅構内に修理店があり、区域内は事務所ばかりで靴店はないことが分かった。そこで、再び雨の中、他の地下鉄構内の靴修理店を探し出し、相談したところ、濡れており修理不能との結論であった。若いお兄さんは、気の毒に思ってか親切にも、気持ち程度にテ-ピングしてくれた。これで何とか格好がつくかと思って、しばらく歩いたら完全に元の木阿弥で無様な格好になってしまった。歩かないでじっとしている方が良かった。

 時間的なことも考えて、靴のことはあきらめ、靴の上部部分が残っただけでも運がよかったと観念し、再び会場に帰り、優秀事例発表会などに臨んだ。幸い当日は階段式の椅子の会場であり、動くこともなく行事参加を終えることができた。

5.翌朝靴店で靴を購入し危機を脱す

 帰りは会場からタクシ-を拾って、宿泊地の駅にまで移動し、靴店を探したが見つからず、あきらめてホテルに泊まることにした。もちろん、ホテルには靴店はない。

 ホテルでゆっくりとスマホで宿泊付近の靴店を探したら見つかった。電話してみるとすでに営業時間が過ぎていた。翌朝は、快晴、午前10時の開店ということで、靴と靴下を買い着用してさっそうと会場に向かった。地下鉄の乗り換えなどで手間取り、ほんの少し表彰式のリハ-サルの時間に遅れたが、問題なく行事に参加することができた。

 地理不案内なところで、履く靴のまったく予期もしなかった危機に直面し、靴一つといえども危機は突然やってくることを経験した。靴の役割・価値・保管・使い方など多くを教えられた。何よりも足元がしっかりすると、心身ともに爽やかになることを味わった。

6.教訓 靴についての危機管理が甘かった。 

〇 靴はしまっておかないで履くべし、履いても履かなくても老化するものだ。(特注品の革靴はともかく、普通の靴は時とともに品質は低下するものだ。)

〇 何カ月も履かなかった靴は、履く前に上下がはがれないか細部点検すべし。

(手製の靴はともかく、靴屋さん曰く、最近の靴は全部上下を接着させたものだの説明になるほどと納得した。)

〇 剥がれたらタクシ-などで、迷うことなく靴店に直行して新品の靴を調達すべし。

〇 歩行中に、靴の不具合が生じたら、駅などの靴修理店ですぐに理すべし。

(旅行中で地理不案内の地では、緊急の靴修理店が結構あるものだ。修理店があるのはそれだけの要修理の二-ズがあるということである。)

〇 都市部の官庁・事務所街では専門店がなく、靴など売っていない、買いたくても買えない。(官庁街・事務所街にも厚生施設に靴などの売店はあるであろうが、旅行者では分からない。全くないに等しいものだ。)

○   突発的な出来事、危機は突然やってくる。生命に関わる危機でなくて幸いであった。