元自衛官の時想(24)「 第15回 国民の自衛官」に選ばれた隊員及び部隊の横顔(3)

    毎年、防衛省自衛隊の各専門分野での地道で顕著な功績を顕彰する「 第15回 国民の自衛官」は、素晴らしい事業であり、OBの立場から見ても今も昔も変わらぬ自衛隊の実相を的確にとらえており、説得力があり、いつも爽やかな記事に感動している。

 また、選ばれた隊員及び部隊の透徹した使命感・旺盛な責任感・どんな困難な任務でもやり遂げる実行力と優れた指揮統率・部隊運営・部隊能力に共感するものである。フジサンケイグループが数あるメディアで毅然として顕彰事業を実行していることが素晴らしい。表彰式は、10月11日に行われる。

産経新聞記事 出典

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 《 「危険を伴う救助任務は、本人だけではなく家族をも助ける」という海自のレスキュ-の神髄を後輩に継承する烏山3尉の活躍や使命感の根源には、20代のころ救助した米軍操縦士の幼い娘の感謝状の話は胸を打つものがある。自衛官の透徹した使命感と任務遂行の根底には、個々の隊員の胸に秘めた思いがあるものである。》

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《 空自救難員として、「可能な限り命を助けたい」という信念、「隊員一人一人にそれぞれの家族がいる。誰にも死んでほしくない」、危険かつ熾烈な現場で数えきれないほどの人命救助に当たったプロ中のプロの藤田空曹長、空自の救難の神髄を継承すべく後輩の育成に精進、使命感に燃え、確固たる信念をもって部隊の屋台骨を支える上級空曹の姿がある。》