元自衛官の時想(23)「 第15回 国民の自衛官」に選ばれた隊員及び部隊の横顔(2)

    毎年、防衛省自衛隊の各専門分野での地道で顕著な功績を顕彰する「 第15回 国民の自衛官」は、素晴らしい事業であり、OBの立場から見ても今も昔も変わらぬ自衛隊の実相を的確にとらえており、説得力があり、いつも爽やかな記事に感動している。

 また、選ばれた隊員及び部隊の透徹した使命感・旺盛な責任感・どんな困難な任務でもやり遂げる実行力と優れた指揮統率・部隊運営・部隊能力に共感するものである。フジサンケイグループが数あるメディアで毅然として顕彰事業を実行していることが素晴らしい。表彰式は、10月11日に行われる。

産経新聞記事 出典

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 《 不発弾処理隊員が研修中に人命救助し、国民の安全を守った。こうした行為を通して、常に緊張感をもって危険な任務に挺身している不発弾処理隊の真の姿が知られることは意義深いものがある。全国どこの地域でも工事中に不発弾が見つかり、撤去作業間、地域住民の避難、新幹線等交通機関の休止の事案が報じられる。》

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《 陸海空を問わず、曹長クラスの自衛官の多くは、地域社会において部隊任務を遂行しながら地域社会のリ-ダ-として活躍している。天摩海曹長伝統芸能の親方として組の指揮統率・運営を担い、地域の文化を伝承する中心的な役割を果たした。まちの名士は、隊の名士でもある。こうした人材がゆるぎない部隊活動の基盤を支えている。》